1248GMT 25日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
26日終値 前営業日終値
株 FT100 5707.30(‐44.68) 5751.98
クセトラDAX 6613.80(‐25.41) 6639.21
金 現物午後値決め 1329.50 1337.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.840 (‐0.020) 0.626(0.599)
独連邦債2年物 1.019(0.970)
独連邦債10年物(12月限) 129.26 (‐0.58) 2.513(2.456)
独連邦債30年物 3.026(2.994)
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<為替> ドルが上昇。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決定されるとみ
られる追加量的緩和の実施方法をめぐり不透明感があることから、投資家がドル売りに
慎重になっている。
ユーロが1.400ドル台を維持できなかったことも背景となった。
英ポンドは、予想を上回る第3・四半期国内総生産(GDP)統計を受け、対ドルで
1週間ぶり高値に上昇した。
スウェーデン中銀が予想通り政策金利を引き上げる一方、今後の利上げは段階的なもの
になるとの見通しを示したことを受けてスウェーデン・クローナが急落している。
<株式> ロンドン株式市場は反落。銀行株が売られ相場を押し下げた。スイスの金融
大手UBS
資銀行部門が赤字に転落したことが市場心理を圧迫したほか、過去2カ月間にわたる株価
上昇を背景に利食い売りが出た。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は44.68ポイント(0.78%)安の
5707.30。1日の下落率としては8月25日以来の大きさとなった。同指数は9月
初めから9%超上昇している。
銀行株<.FTNMX8350>が軟調。バークレイズ
トランド
ETXキャピタルのトレーディング部門を統括するジョー・ランドル氏は「(FT
100種総合株価指数は)非常に弱い。UBS決算が大きな圧力となり(広範に)広が
った」と述べた。
前日に買い優勢だった鉱山株<.FTNMX1770>も値を下げ、BHPビリトン
2.5%安で引けた。
欧州株式市場は下落して終了した。スイスの金融大手UBS
四半期決算で投資銀行部門が赤字に転落したこと、また米住宅価格の下落を示す指標を受
け米景気回復に対する懸念が台頭したことが相場を圧迫した。
アナリストの間からは、米経済指標が思わしくなかったことで、米連邦準備理事会(F
RB)が追加量的緩和を実施するとの観測が一段と高まっているとの声も聞かれた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.25ポイント(0.21%)安
の1089.98で終了した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は15.17ポイント(0.53%)
安の2856.31。
イーゴン・アセット・マネジメントの戦略部門を統括するビル・ダイニング氏は11月
2─3日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)会合に言及し「来週にも予想され
る追加量的緩和(QE2)の発表が近づくにつれ、市場では動意が薄くなる可能性がある」
と述べた。
第3・四半期決算で投資銀行部門が赤字に陥ったUBSは5%下落して終了した。また、
第4・四半期の業績悪化を予想した鉄鋼メーカー、アルセロールミタル
安。その他の鉄鋼メーカーも売られ、ティッセンクルップ
た。
ドル高を受け金属価格が下落したことで、鉱山関連株も売られた。アングロ・アメリカ
ン
ビリトン
ケアン・エナジー
いる油田の1つが商業ベースに乗らないことが判明したこと、またグリーンランドの別の
油田では冬季に入る前に必要な深さまで掘削作業が進まなかったと発表したことが嫌気さ
れた。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落。予想を上回る英国内総生産(GDP)統計を受け
て下落した英国債に圧迫され、独連邦債先物は1カ月ぶりの安値をつけた。
この日発表された第3・四半期英GDP伸び率速報値が前期比プラス0.8%と市場予
想のプラス0.4%を上回ったことを受けて、英国債は下落。英国債に追随し、10年物
独連邦債
の水準に達した。
ただ、イングランド銀行(英中央銀行)の追加緩和観測が後退したことで、独連邦債は
英国債をアウトパフォームした。10年物独連邦債と英国債の利回り格差は6ベーシスポ
イント(bp)拡大し55bpとなった。このところ、英中銀の資産買い入れ拡大観測を
背景に、両国の国債利回り格差は縮小する傾向にあったが、この日はこの動きが反転した。
一部ストラテジストは、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会
(FRB)が発表するとみられる追加緩和措置の規模をめぐり、市場参加者は神経質にな
っていると指摘した。
独連邦債先物12月限
以来の安値をつけた。
独連邦債10年物利回り
2.519%となった。同2年物利回り
昇に押し上げられ、前日比5bp上昇の1.015%で清算した。
周辺国債が全般的に独連邦債をアウトパフォーム。10年物スペイン国債
と、8月中旬以来の水準になった。
ただ、ギリシャ国債はアンダーパフォームし、10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回
り格差は27bp拡大の734bpと、2週間ぶりの高水準となった。
米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIM
CO)がギリシャは債務不履行(デフォルト)に陥る可能性があるとの見方を示したこと
が一因となった。
BNPパリバの金利ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏は「PIMCOのこういっ
た見解はこれまでにもあった。ただ、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)による
ギリシャの財政赤字データ修正の発表を来月15日に控えていることから、利回り格差の
拡大につながった」と話した。
[東京 27日 ロイター]