1345GMT 26日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
27日終値 前営業日終値
株 FT100 5646.02(‐61.28) 5707.30
クセトラDAX 6568.00(‐45.80) 6613.80
金 現物午後値決め 1324.50 1329.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.840 (+0.000) 0.577(0.626)
独連邦債2年物 1.018(1.019)
独連邦債10年物(12月限) 128.77 (‐0.59) 2.566(2.513)
独連邦債30年物 3.078(3.026)
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<為替> ドルが円・ユーロに対し上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に
控え、ドルのショートポジションを手仕舞う動きが見られる。
ドルは対円で2週間ぶり高値、対ユーロで1週間ぶり高値をつけた。
<株式> ロンドン株式市場は続落し、FT100種総合株価指数は約2カ月ぶりの
大幅な下げとなった。米連邦準備理事会(FRB)が導入するとみられる追加緩和策の規
模が予想ほど大きくないとの見方が出始めたことが背景。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては5日以来の安値をつけた。
ETXキャピタルのシニアトレーダー、マノイ・ラドワ氏は「このところ相場が上げて
いたことや、それにもかかわらずFT指数の5800超えが困難だったことを踏まえると、
数日以内に5400近辺に下落することは考えられる」と述べた。
またシティ・インデックスの市場ストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は、米F
RBによる量的緩和第2弾(QE2)について「QE2の実施は予想されており、その規
模が焦点になっている。(買い入れは)2000億ドル近辺になるとの声も出ており、一
部で失望感が出ている」と述べた。
ロイターが今月実施した米プライマリー・ディーラーを対象とした調査では、QE2の
規模は5000億─1兆5000億ドルになると予想されている。
この日の取引では、米FRBの追加緩和策の規模が予想を下回るとの観測から商品価格
が下落したことを受け、鉱山関連株とエネルギー株が大きく下げた。カザキミス
は5.0%、エクストラータ
原油価格
プ
欧州株式市場は続落し、2週間ぶり安値で引けた。来週の米連邦公開市場委員会(FO
MC)で連邦準備理事会(FRB)が打ち出すとみられる量的緩和第2弾の規模をめぐり
不透明感が出ていることや、さえない米耐久財受注を背景に、投資家の間に慎重姿勢が広
がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は8.46ポイント(0.78%)安
の1081.52。これは12日以来の安値となる。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は26.89ポイント(0.94%)安
の2829.42。
一部アナリストは、FRBが追加の量的緩和を慎重に実施するとの見方を示した。景気
てこ入れに向けてどの程度の支援が必要かに関してFRBは確信を得ておらず、大規模な
内容とはならない可能性があるとしている。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は27日、FRBが来週、今後数カ月に
わたる数千億ドル規模の国債買い入れ計画を発表する見通しだと伝えた。FRB当局者は、
世界的な金融危機時に用いられた「衝撃と畏怖(shock and awe)」型を回避し、回復が
進むに伴い政策を調整することを可能にするアプローチを取りたい意向としている。
FRBの追加緩和措置に関する当初よりも抑制された見方はドルを支援し、非鉄金属相
場を圧迫。鉱山株に売りが出た。STOXX欧州600資源株<.SXPP>は2.1%下落。
BHPビリトン
ストラータ
%安となった。
この日発表された9月の米耐久財受注は輸送機器を除くベースで予想外に減少した。ま
た、民間設備投資の先行きを見極める上で目安となる航空機を除く非国防資本財も前月か
ら大きく落ち込んだ。
銀行株は全般的に軟調となったが、決算を手がかりに一部銘柄が上昇した。ドイツ銀行
なったものの、投資銀行部門が底堅い業績を示した。
<ユーロ圏債券> 米連邦準備理事会(FRB)が導入するとみられる追加緩和策の規
模が予想されたほど大きくならないとの見方が出始めたことで、独連邦債先物が約3カ月
ぶりの低水準に下落した。
また、欧州中央銀行(ECB)が同日実施した91日物資金供給オペによる資金供給額
が予想を超えたことで独連邦2年債が買われ、独短期金利が低下した。
IDEAグローバルの債券ストラテジスト、エベレット・ブラウン氏は「米ウォールス
トリートジャーナル(WSJ)紙は、FRBによる国債買い入れプログラムはこれまでに
考えられていたよりも段階的に増額されるものになるとの予想を示唆した。この日の主な
動意は米国発だった」と述べた。
WSJ紙の報道を受け、FRBによる量的緩和第弾(QE2)を市場が織り込むにあた
りその規模の大きさが過度に期待されていたのではないかとの懸念が増幅され、独連邦債
先物12月限
ティック安の128.80で精算した。
独連邦債10年物利回り
2.564%となった。ただ、米国債利回りも上昇したため、独連邦債と米国債の利回り
格差は約11bpと、ほぼ横ばいで推移した。
クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、デビッド・キーブル氏は「米FRBのQ
E2の規模が予想を下回れば、独連邦債利回りはさらに20bp、あるいは30bp上昇
する可能性がある」と予想。ただ「規模が5000億ドル、もしくはこの水準を超えた場
合、利回りは現在の水準近辺で推移するだろう」と述べた。
ECBはこの日、3カ月物資金230億ユーロが28日に期日を迎えるにあたり、91
日物資金供給オペを実施した。同オペでは約425億ユーロの資金が供給されたため、銀
行システム内の流動性が高まった。トレーダーによると、流動性が高まったことで、過去
1週間にわたり独連邦短期債の利回りを押し上げてきた翌日物金利の上昇が抑制される可
能性が高い。
こうした流れのなか、金利動向に敏感な独連邦2年債利回りはECBの資金供給オペを
受け低下したが、結局前日比ほぼ横ばいの1.014%で取引を終えた。2年債と10年
債の利回り格差は155bpと、1週間ぶりの水準に拡大した。
周辺国国債は、主にポルトガルの予算案問題とギリシャの2009年の財政赤字の国内
総生産(GDP)に対する比率の上方修正に関する問題が重しとなり、独連邦債をアンダ
ーパフォームした。
ポルトガル国債10年物
pと、約30bp拡大。ギリシャ国債10年物
1日以来の水準に拡大した。
また、アイルランド国債10年物
大した。
[東京 28日 ロイター]