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再送:欧州市場サマリー(29日)

発行済 2010-10-30 04:48

*この記事は30日に配信しました。

               1540GMT     28日終盤

ユーロ/ドル    1.3888      1.3931

ドル/円      80.490 81.000

ユーロ/円 111.82 112.82

              29日終値    前営業日終値

株 FT100 5675.16(‐2.73) 5677.89

  クセトラDAX     6601.37(+6.09) 6595.28

金 現物午後値決め 1346.75      1333.50

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.860 (+0.025)  0.635(0.626)

独連邦債2年物 0.986(1.031)

独連邦債10年物(12月限) 129.36 (+0.57) 2.511(2.563)

独連邦債30年物   3.026(3.058)

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 <為替> ドルが対円で下落する一方、対ユーロで小幅高となった。第3・四半期の米

国内総生産(GDP)速報値などの指標は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で

追加金融緩和が決定されるとの観測を弱めるに至らなかった。

 

 <株式> ロンドン株式市場は小反落。鉱山・銀行株が売られ相場を押し下げる一方、

エネルギー株の上昇が下値を支える展開となった。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は週間ベースで1.2%安となったが、9月初めの

水準と比べ約8.5%高となっている。

 ウィタン・インベストメント・トラストのアンドリュー・ベル最高経営責任者(CEO)

は「強気筋はここ1週間から10日で若干息切れしている。好調な企業決算や(追加)量

的緩和はすでに織り込み済みで、買いに動く新たな理由がない」と述べた。

 前日買われていた鉱山株<.FTNMX1770>が軟調。エクストラータが3.2%、リ

オ・ティントが1.7%それぞれ下落した。

 銀行株も売り優勢。バークレイズが1.4%、HSBCが1.5%そ

れぞれ値を下げた。

 一方、エネルギー株は上昇。この日のシェブロンとトタルの決算内容

は精彩を欠いたものの、前日発表のロイヤル・ダッチ・シェルの好決算が引き続

き支援した。

 ロイヤル・ダッチ・シェルは2%高。来週に決算発表を控えるBGグループ

2.1%値を上げた。

 

 欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数が小幅続伸。この日発表された

第3・四半期の米GDP速報値は予想通り前期比2.0%増加したものの、米連邦準備理

事会(FRB)が追加金融緩和に踏み切るとの見方を変えるには至らなかった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.74ポイント(0.07%)高

の1086.61。月間ベースでは2.4%高。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は0.54ポイント(0.02%)安の

2844.99。

 BNPパリバのエコノミスト、ジャン・マルク・ルカ氏は「(米GDPは)景気が二番

底に陥ることは示していないものの、成長が明らかに鈍化していることを示している。全

体として、米追加金融緩和観測を覆すことはない」と述べた。

 

 これまで売り優勢が続いていた公益株<.SX6P>が上昇。ガス電力会社のセントリカ

が3.2%、フランスのエネルギー大手GDFスエズが1.5%それぞ

れ値を上げた。

 ポルトガルの株価指数PSI20<.PSI20>が0.5%高。2011年予算案をめぐり、

政府と主要野党の社会民主党(PSD)が協議再開の用意があると述べた。

 ポルトガルの銀行バンコ・エスピリト・サントが1.1%、バンコBPI

も1.5%それぞれ上昇した。

 一方、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が3.6%安。スペインのイベ

リア航空も2.5%下落した。両社の業績が投資家の期待に届かなかったこと

が嫌気された。BAは4月にイベリア航空と合併することで合意している。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が上昇。第3・四半期米国内総生産(GDP)速報値が予

想と一致したことで、同統計が予想を上回り債券相場を圧迫するのではないかとみていた

投資家の間に安心感が広がった。

 トレーダーからは、米GDPが実際に発表されたよりも強い数字になっていた場合、来

週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模な追加緩和措置が打ち出される可能性が

低下した可能性があるとの指摘が聞かれた。

 独連邦債先物12月限は44ティック高の129.23で精算した。

 

 この日発表された第3・四半期米GDP速報値は年率換算で前期比2.0%増となり、

市場予想と一致した。また、食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格

指数が1962年以来2番目に低い水準となり、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和

措置をめぐる観測が強まった。

 同統計を受けて、欧州債券利回りは短期債主導で全体的に低下した。

 独連邦債2年物利回りは4.2ベーシスポイント(bp)低下し

0.991%となり、再び1.0%を割り込んだ。2年物利回りは前週、1.0%を割り

込んでいた。

 月末のポートフォリオ調整を目的とした買いにも支援された。独連邦債10年物の利回

は4.7bp低下し、2.519%。同30年債利回り

1.1bp低下し、3.027%となった。

 

 ポルトガルの財政赤字削減策をめぐる政府と主要野党・社会民主党(PSD)の協議が

決裂したことを受けて、ユーロ圏の財政調整をめぐる懸念が強まるなか、周辺国国債と独

連邦債の利回り格差が週初から拡大した。

 この日、10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は前日から13bp拡大し

820bpで清算。一時、1カ月ぶり水準となる841bpまで拡大した。

 10年物ポルトガル国債と独連邦債の利回り格差も約4bp拡大して清算した。

                        [東京 30日 ロイター]

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