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欧州市場サマリー(2日)

発行済 2010-12-03 05:16

               1526GMT    1日終盤

ユーロ/ドル    1.3181    1.3142

ドル/円      84.020    84.190

ユーロ/円 110.75    110.61

              2日終値   前営業日終値

株 FT100 5767.56(+125.06) 5642.50

  クセトラDAX     6957.61(+ 90.98) 6866.63

金 現物午後値決め  1389.00       1385.50

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.970 (+0.010)  0.427(0.435)

独連邦債2年物 0.874(0.889)

独連邦債10年物(12月限) 126.41 (‐0.61) 2.816(2.801)

独連邦債30年物   3.281(3.275)

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 <為替> 値動きの荒い展開となるなかユーロが対ドルで上昇。欧州中央銀行(ECB)

のトリシェ総裁が市場の期待に反し、新たに積極的な債券買い入れ計画を発表しなかった

ことが当初ユーロを圧迫したものの、ECBがユーロ圏周辺国債を買い入れているとのう

わさが支援材料となり買い戻された。

 一方、ドルは対円で0.3%安の84.20円。朝方発表された新規失業保険週

間申請件数が前週から増加したことが背景にある。

 <株式> ロンドン株式市場は大幅続伸。世界経済に対する楽観的な見方が強まったこ

とや、ユーロ圏債務危機の波及回避をめぐり欧州当局への信頼感が回復したことを背景に、

銀行・商品株を中心に買いが入った。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は125.06ポイント(2.22%)高の

5767.56。9月初旬以来の大幅な上昇率となった。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が理事会後の会見で、国債買い入れプログラム

拡充に向けた圧力に対するECBの抵抗を示唆したことを嫌気し、相場は一時上げ幅を縮

小した。ただ、欧州当局が債務危機の波及回避に向けて必要な措置を講じるという欧州当

局への信頼感は市場に戻ることとなった。

 商品株が前日に続き好調だった。予想以上に強い内容となった米小売・住宅関連指標で

需要見通しが改善し、金属や原油先物相場上昇した。

 石油株ではBPが2.6%高。高山株のリオ・ティント、アングロ・ア

メリカン、BHPビリトンは2.7―4.2%高。

 銀行株も堅調。債務危機の影響で一段と業績が低迷するとの懸念が後退し始めた。ロイ

ズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)

、スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行は2.8―

3.8%値上がりした。

 欧州株式市場は続伸し、主要株価指数は2週間ぶりの高値で取引を終えた。欧州中央銀

行(ECB)がユーロ圏国債を買い入れたとのうわさに加え、10月の米住宅販売保留指

数が予想外に上昇したことが後押しした。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は17.02ポイント(1.56%)

高の1106.18で終了した。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は59.52ポイント(2.19%)

高の2781.39。

 この日は、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が理事会後の記者会見で積極的な国債

買い入れ策を発表しなかったことで当初、主要株価指数は下落したものの、その後、EC

Bがポルトガルとアイルランドの国債を買っているとの市場関係者の話が伝わり、上昇に

転じた。

 債券市場関係者は、前日とこの日のECBの買い入れ規模は「過去数週間と比べて大き

かった」としている。

 この日発表された米週間新規失業保険週間申請件数で4週間移動平均が約2年ぶりの低

水準になったこと、また10月の米住宅販売保留指数が予想外に上昇したことも、相場を

押し上げる要因となった。

 この日の株価上昇についてキャピタル・スプレッズの販売部門を率いるアンガス・キャ

ンベル氏は「投資家の資金が株式市場に戻ってきたことで、信頼感はようやく好転した」

と指摘。「今年も12月は株価が上昇する月になる見通しだ。年末を控え魅力的な株式を

ポートフォリオに加える動きが出ているため、この上昇局面は続くと容易に予想できる」

と述べた。

 11月の米自動車販売台数が前年同月比17%増と予想を上回って増加したことが好感

され、自動車株に買いが入った。フォルクスワーゲン、ポルシェ

ルノーは3.8─5.1%高で終了した。

 銀行株も買い優勢となり、STOXX欧州600銀行指数<.SX7P>は2.6%上昇した。

スペインのサンタンデールとBBVA、およびソシエテ・ジェネラル

は4.2─5.1%高で取引を終えた。

 <ユーロ圏債券> 高利回りの債券の価格が上昇。欧州中央銀行(ECB)による債券

買い入れに支援された。ただ、トリシェECB総裁はこの日の理事会後の記者会見で、ユ

ーロ圏債務危機に対応するための国債買い入れプログラムの規模拡大には言及しなかった。

 トレーダーによると、ECBの買い入れに支えられ、10年物のポルトガル国債

と独連邦債との利回り格差は57ベーシスポイント(bp)縮小し356

bpと、1カ月ぶりの水準に縮小した。

 アイルランド国債と独連邦債の利回り格差も56bp縮小し602bp

となった。

 トレーダーは「小規模のポルトガルとアイルランド(国債の買い入れ)が見られた。E

CBが多くを語らなかったことを踏まえると、ECBは恐らく市場で買い入れをする必要

があるのだろう」と述べた。

 独連邦債先物の清算値は55ティック安の126.47。

 周辺国債がしっかりとなるなか、独連邦債10年物利回りは10bp上

昇し2.823%となった。

 ECBが緊急流動性措置を継続する方針を示したことを受け、市場は政策金利が長期間

低水準にとどまるとの見方を織り込み、2年物はアウトパフォームした。

 独連邦債2・10年物の利回り格差は6bp拡大し、4カ月ぶりの高水準となる197

bpとなった。

 ギリシャ危機を受け、ECBはユーロ圏債券市場の安定化に向け、5月から証券市場プ

ログラム(SMP)を通じたソブリン債の買い入れを開始。これまでに670億ユーロの

買い入れが実施された。

 ECB理事会前には、債務危機がポルトガルやスペインなど、他のユーロ圏加盟国に波

及することを回避するため、トリシェ総裁が新たな危機対策を発表するとの観測が高まっ

ていた。

 別のトレーダーは「SMPを通じた買い入れは積極的に行われており、これが当面利回

り格差の拡大を抑えている。しかし、効果が薄れてくれば、スプレッドは再び拡大する可

能性がある」と述べた。

                           [東京 3日 ロイター]

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