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再送:欧州市場サマリー(3日)

発行済 2010-12-04 05:08

 *これは4日に配信した記事です。

 

           1727GMT 2日終盤

ユーロ/ドル   1.3379 1.3224

ドル/円   82.670 83.870

ユーロ/円 110.60 110.89

              3日終値   前営業日終値

株 FT100 5745.32(‐22.24) 5767.56

  クセトラDAX     6947.72(‐ 9.89) 6957.61

金 現物午後値決め  1403.50       1389.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.970 (+0.005)  0.439(0.427)

独連邦債2年物 0.858(0.874)

独連邦債10年物(12月限) 126.18 (‐0.29) 2.854(2.816)

独連邦債30年物   3.377(3.281)

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 <為替> ドルが全面安。予想以上に弱い内容となった11月の米雇用統計に圧迫さ

れた。ただ、ユーロ圏の根強い債務問題でユーロに対する下げは限定的となった可能性

がある。

 ドルは対円では一時、2週間半ぶり安値水準となる82.53円をつけた。

 <株式> ロンドン株式市場は3日ぶりに反落。11月の米雇用統計が精彩を欠く内容

となったことを受けてリスク選好が後退し、銀行・エネルギー株に売りが出た。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は1、2日の取引で4%強上昇していた。

 11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが小幅にとどまったほか、失業率

が予想外に9.8%と7カ月ぶり水準に悪化。回復の勢いが示されるとの期待に水を差す

格好となった。

 リスク動向に左右されやすい銀行株<.FTNMX8350>が軟調となり、スタンダード・チャー

タード銀行が2%下落した。

 エネルギー株では、利益確定の売りに押されBPが1.5%安となった。

 ただ、市場心理は総じて引き続き上向いているもよう。

 金価格が1オンス=1390ドルを上抜けるなか、貴金属関連株が上昇。金生産のフレ

スニロが4%高となったほか、プラチナ大手ジョンソン・マッセイ

3.2%値を上げた。

 個別銘柄ではヘッジファンド大手マン・グループが3.3%安。ヌミス証券が

投資判断を「ホールド」から「リデュース」に引き下げたことが圧迫した。

 欧州株式市場は小反落。弱い11月米雇用統計が響くなか、米供給管理協会(ISM)

統計は底堅い内容となり、相場を支えた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.21ポイント(0.20%)安

の1103.97。週間では1.6%高となり、11月初旬以来のプラスとなった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は1.00ポイント(0.04%)高の

2782.39。

 カタリスト・マーケッツのトレーダー、マシュー・ブラウン氏は「底堅い一週間だった

が、この日は米雇用統計が圧迫材料となった。ただ投資家は買い時機ととらえ、相場は下

げ渋った」と述べた。

 11月の非農業部門雇用者数は3万9000人増で市場予想の14万人増を大幅に下回

った。内訳では民間部門の雇用者数が5万人増と予想の15万2000人増を大きく割り

込み、政府部門は1万1000人減少。失業率は前月の9.6%から9.8%に上昇し、

今年4月(9.9%)以降で最悪となった。

 ハイテク株が堅調でSTOXX欧州600テクノロジー指数<.SX8P>は1.2%高。半

導体のSTマイクロエレクトロニクスは7.1%急騰した。エクサンは同社の投

資判断を従来の「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

 トラックメーカーのボルボは4.7%高。北米での大型トラックに対する業

界全体の受注が一部アナリスト予想を上回ったことが材料となった。

 一方、アストラゼネカは0.6%安。胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療薬「ネ

キシウム」のジェネリック医薬品(後発医薬品)の販売阻止を狙い談合を行った疑いがあ

るとして、欧州連合(EU)規制当局が事務所の強制捜査に乗り出した。

 小売大手カルフールは2.1%安。ムーディーズ・インベスターズ・サービ

スは「A3」の格付けを見直すとした。

 <ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れによりユーロ圏債務危機の

波及懸念が和らいだことを受け、アイルランド、およびポルトガル国債の利回りが低下し

た。

 周辺国国債の上昇を受け、独連邦債先物は下落した。ただこの日発表された

11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の増加が市場予想を大幅に下回ったことで、独

連邦債先物の下げ幅は縮小した。

 ECBは前日に引き続き、この日も国債の買い入れを行ったもよう。クレディ・アグリ

コルのグローバル債券戦略部門を統括するデビッド・キーブル氏は「ECBは今のところ

(利回り格差の拡大を)食い止めることに成功しているようだ」と述べた。同氏は、国債

発行の持続性を脅かさない水準まで利回り格差は縮小してきたとしている。

 10年物のポルトガル国債と独連邦債との利回り格差は、

前日から33ベーシスポイント(bp)縮小し、8月下旬以来の低水準となる323bp

となった。今月に入りつけたユーロ導入後の最高水準となる480bpからは150bp

以上縮小している。

 アイルランド国債と独連邦債との利回り格差は、43bp縮小の565

bpとなった。

 スペイン国債の利回りは低下し、一時10日ぶりに5%を割り込んだ。

ただその後、独連邦債との利回り格差は前日とおおむね変わらない水準で推移した。イタ

リア国債の利回り格差もほぼ横ばいで推移した。

 大和キャピタル・マーケッツの経済調査部門のクリス・シクルナ氏は、ECBは国債を

買い入れを実施するにあたり、ポルトガル国債とアイルランド国債に焦点を当てているも

ようだと指摘した。

 この日は周辺国国債の利回り格差が縮小したものの、IDEAグローバルのストラテジ

スト、エベレット・ブラウン氏は「財政面での課題と信用力に関して根底にある問題を考

えると、年末を控えた今、投資家心理が改善するとは思わない。利回り格差は再び拡大に

向かうと懸念している」と述べた。

 独連邦債先物は一時、5月半ば以来の水準に落ち込んだ後、28ティック安の

126.19で清算した。

 独連邦2年債と10年債の利回り格差は一時8bp拡大し、6月下旬以来の水準となる

202bpをつけたものの、その後若干縮小方向に戻した。30年債利回

りは10bp上昇し、3.38%となった。

                           [東京 4日 ロイター]

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