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欧州市場サマリー(6日)

発行済 2010-12-07 05:08

           1410GMT 3日終盤

ユーロ/ドル   1.3271 1.3414

ドル/円   82.810 82.620

ユーロ/円 109.90 110.86

              6日終値   前営業日終値

株 FT100 5770.28(+24.96) 5745.32

  クセトラDAX     6954.38(+ 6.66) 6947.72

金 現物午後値決め  1415.25      1403.50 

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.965 (‐0.005)  0.458(0.439)

独連邦債2年物 0.822(0.858)

独連邦債10年物(12月限) 126.48 (+0.29) 2.864(2.854)

独連邦債30年物   3.373(3.377)

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 <為替> ドルが全面安。予想以上に弱い内容となった11月の米雇用統計に圧迫さ

れた。ただ、ユーロ圏の根強い債務問題でユーロに対する下げは限定的となった可能性

がある。

 ドルは対円では一時、2週間半ぶり安値水準となる82.53円をつけた。

 <株式> ロンドン株式市場は原油価格の上昇を受け石油関連株が買われ、反発して

終了した。ただ、ユーロ圏債務危機懸念から銀行株には売りが出た。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては11月15日以来の高値で取引を終

えた。

 この日原油価格は1バレル=90ドルに迫り、約2年ぶりの高水準をつけた。ア

ナリストからは、欧州、および米国の一部が寒波に見舞われていることから暖房用燃料の

需要が増大し、原油価格の下値は底堅く推移するとの見方が出ている。

 一方、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスがハンガリーの債務格

付けを引き下げたことを背景に、銀行株の一角は軟調となった。

 BPは3.4%上昇。メキシコ湾で発生した原油出事故の対策費の捻出に向けた

同社の資産売却が進展したことが好感された。

 金属価格の上昇を受け鉱山関連株も上昇し、エクストラータは3.4%高で引

けた。同社の株式約35%を保有するスイスの商品取引大手グレンコア [GLEN.UL]が、来

年4月にもロンドン証券取引所で総額63億ポンド(99億4000万ドル)の新規株式

公開(IPO)を行う準備をしているとの報道も支援要因となった。

 一方、ランドゴールド・リソーシズは金価格上昇にもかかわらず2.4%安。

コートジボワールでの政局不安が嫌気された。

 欧州株式市場は小反発。原油価格が堅調に推移するなか石油株が買われ相場を支えた。

ユーロ圏の債務危機対策をめぐり、ユーロ圏財務相会合の行方が注目されている。

 原油価格が90ドルに迫るなか、エネルギー株が高い。

 BPは3.4%高。パキスタンのオイル・アンド・ガス・デベロップメント

が、同国にあるBP資産の共同入札を計画しているとのニュースが好感された。

 BGグループ、トタル、スタトイルは1─2.6%高。

 ユーロ圏財相会合の結果をめぐり不透明感が漂っている。

 国際通貨基金(IMF)がユーロ圏に対し救済基金の増強を要請し、欧州中央銀行(E

CB)にも債券買い入れ枠拡大を求めることが予想されているが、ドイツはこれらの提案

を支持しない構え。また、ユーロ圏共同債券の発行についても、ドイツは反対する立場を

示している。 

 銀行株は軟調。バークレイズ 、ソシエテ・ジェネラル、ドイツ銀行

は1.4─1.9%安。スペインのサンタンデールは2.3%、BB

VAは2.9%それぞれ下落した。

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は5日のCBSのテレビ番組「60ミニッ

ツ」で、米景気回復が思わしくなく失業が高水準のまま改善しない場合は、6000億ド

ルを上回る米国債の買い入れを実施する可能性を示唆した。

 議長の発言は一時相場を押し上げた。

 IGマーケッツの首席市場ストラテジスト、デイビッド・ジョーンズ氏は「バーナンキ

議長が米国債買い入れ拡大の可能性を否定しなかったことで、弱い銘柄が買われるトレン

ドが続いており、今後数週間で『サンクロース・ラリー(年末年始にかけて株価が上昇す

る動き)』となる可能性がある」と述べた。 

 <ユーロ圏債券> イタリアとスペイン国債のリスクプレミアムが拡大。債務危機対応

でユーロ圏財務相の足並みが一致していないとの見方が強まった。

 国際通貨基金(IMF)がユーロ圏の救済資金について、規模拡大が必要と指摘する一

方、ドイツはこれに反対する姿勢を表明した。ドイツは欧州共同債券の発行にも難色を示

した。イタリア・スペイン・ギリシャ国債の利回りは上昇した。

 RIAキャピタルマーケッツの金利ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は

「欧州財務相が歩み寄るという状況には程遠く、来週の欧州連合(EU)サミットを見極

める必要があろう。もし目立った政策が打ち出されなければ、とりわけスペインやポルト

ガルが来年に直面するであろう資金調達問題を考えると、前週見られたようなスプレッド

の縮小は今後困難になるだろう」と述べた。

 ポルトガルの10年物国債利回りは一時約13ベーシスポイント(bp)

上昇し6.22%をつけた。その後2bp上昇の6.10%で清算。ECBがポルトガル

国債を買い入れているとの憶測が市場で広がった。

 スペイン国債と独連邦債の利回り格差は7.6bp拡大。イタリア国債は同6bp拡大、

ギリシャ国債は同7.7bp拡大した。

 ECBは6日、証券市場プログラム(SMP)の下、12月3日までの1週間に

19億6500万ユーロの債券を買い入れたと発表した。買い入れ額は前週の

13億4800万ユーロから小幅増加し、6月末以降で最大。これまでの買い入れ額は総

額690億ユーロになった。

 買い入れ額の確定には2─3日かかる。週後半にECBが買い入れを加速したと報じら

れていることから、最終的な買い入れ額は今回の発表額を上回る可能性があるとみられて

いる。

 独連邦債先物12月限は38ティック高の126.57。独連邦2年債利回り

は5bp低下の0.813%。10年債利回りは約3bp低

下の2.836%。

                           [東京 7日 ロイター]

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