*この記事は11日に配信しました。
1802GMT 9日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
10日終値 前営業日終値
株 FT100 5812.95(+ 4.99) 5807.96
クセトラDAX 7006.17(+42.01) 6964.16
金 現物午後値決め 1375.25 1391.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.855 (‐0.010) 0.419(0.453)
独連邦債2年物 1.089(1.023)
独連邦債10年物(3月限) 124.90 (‐0.05) 2.969(2.954)
独連邦債30年物 3.413(3.396)
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<為替> ドルが対ユーロで上げ幅を縮小。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁がユ
ーロ圏の回復は軌道に乗っているとの見方を示し、ドルを圧迫した。
ただ、予想以上に好ましい内容の米経済指標を受けて景気見通しが改善し、ドルを支え
ている。
<株式> ロンドン株式市場は、鉱山関連株に買いが入り、小幅続伸して終了した。堅
調な米経済指標も支援材料となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は薄商いのなか、4.99ポイント(0.09%)
高の5812.95で取引を終えた。
この日発表されたロイター/ミシガン大学の12月の米消費者調査が予想を上回る堅調
な内容となったことについて、バークレイズ・ウエルスの株式ストラテジスト、ヘンク・
ポッツ氏は「米国の消費者信頼感指数はかなり良好で、市場の支援材料となった」との見
方を示した。
ただ同氏は「中国が利上げを実施するとの観測が高まっている。このため、これまで上
昇してきた鉱山関連株の頭が重くなる可能性がある」としている。
中国の貿易統計発表を受け、需要増の期待から銅価格
関連株に買いが入り、ベダンタ・リソーシズ
一方、銀行株は売られた。スタンダード・チャータード(スタンチャート)
バンク・オブ・アメリカ(BOFA)メリルリンチが同行の投資判断を「中立的」に引き
下げたことが嫌気され、2.6%安で引けた。
欧州株式市場は5日続伸し、主要株価指数は2008年9月下旬以来の高値で引けた。
12月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が6月以来の高水準となり、景気回復
見通しに対する自信が深まった。
ただ、中国人民銀行(中央銀行)がこの日、預金準備率を50ベーシスポイント(bp)
引き上げると発表したことを受けて中国の金融引き締めが警戒され、上昇は限られた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.84ポイント(0.16%)高
の1125.59と、2年2カ月超ぶり高値で引けた。クリスマス休暇が近づいているこ
とから商いは薄く、出来高は90日平均の6割にとどまった。週間ベースではおよそ2%
上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は1.18ポイント(0.04%)
安の2839.53。
ETXキャピタルのシニアトレーダー、マノイ・ラドワ氏は「経済データが引き続き注
目されているが、データが全般的に同じ方向に進むまでトレーダーは今後も若干、神経過
敏な状態が続く」と述べた。
自動車株が堅調。BMW
ムラー
中国が乗用車に対する税制優遇措置を打ち切る可能性があるとする報道を受けて大きく売
られていた。
鉱山株も買い優勢。供給懸念のほか中国の強い輸入データを受けて需要見通しが改善し、
銅価格が過去最高値に迫った。
カザキミス
タ
一方、銀行株は軟調。スペインのサンタンデール
BBVA
<ユーロ圏債券> ポルトガルとアイルランド国債の利回りが上昇。欧州中央銀行(E
CB)の国債買い入れは控えめとの観測が広がった。
一方、これまで売られていた独連邦債は安定的に推移。先物3月限
124.98とほぼ変わらずだった。
独連邦債10年物
2.951%。
あるトレーダーは「ECBは現時点でごくわずかな買い入れしか行っておらず、当局に
よる買いは非常に限定的」とし、当局によるこの日のポルトガルとアイルランド国債の買
い入れ額は1000万ユーロ程度だったと指摘した。
10年物ポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は18bp拡大し346bp。アイル
ランド国債の利回り格差は同9bp拡大の540bp。
来週に入札を控えるスペインの10年国債利回り
5.45%。スペインのサルガド経済・財務相は、来週のスペイン国債入札では金利が上
昇する可能性が高いが、それは一時的な現象だとの認識を示した。
[東京 11日 ロイター]