💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

再送:欧州市場サマリー(17日)

発行済 2010-12-18 04:16

 *これは18日に配信した記事です。

           1451GMT 16日終盤

ユーロ/ドル   1.3221 1.3236

ドル/円   84.030 84.040

ユーロ/円 111.12 111.20

              17日終値   前営業日終値

株 FT100 5871.75(‐ 9.37) 5881.12

  クセトラDAX     6982.45(‐41.95) 7024.40

金 現物午後値決め 1368.50 1363.00      

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.890 (+0.010)  0.322(0.406)

独連邦債2年物 1.064(1.069)

独連邦債10年物(3月限) 124.75 (+0.88) 3.023(3.052)

独連邦債30年物   3.498(3.529)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> ユーロが対ドルで下落。ムーディーズのアイルランド格下げで堅調なドイ

ツ経済指標による支援効果が打ち消され、ユーロ圏債務危機の深刻さが浮き彫りになるな

か、ユーロはさらに下げ幅を拡大するとみられる。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこの日、アイルランドの格付けを「Aa2」

から5段階引き下げ、「Baa1」とした。見通しも「ネガティブ」とし、アイルラン

ドが予期しうる将来に債務指標を改善させることができなければ、さらなる格下げの可能

性があると警告した。

 <株式> ロンドン株式市場は下落。アイルランドの債務危機による影響が懸念され、

銀行株に売りが出た。一方で、投資会社による一連の判断引き上げが相場を下支えた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は週間ベースでは1%上昇した。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスがこの日、アイルランドの格付けを「Aa2」

から「Baa1」へ5段階引き下げ、見通しを「ネガティブ」としたことが銀行株を圧

迫した。

 ロイズ・バンキング・グループが3.6%、ロイヤル・バンク・オブ・スコッ

トランドが5.7%それぞれ下落した。ロイズはこの日、保有するアイルランド

関連資産について、年末までにさらに10%毀損するとの見方を示し、両銘柄の一段の売

りを誘った。

 医薬品大手アストラゼネカが6.7%安と急落。米食品医薬品局(FDA)が

同社の新抗血栓薬ブリリンタの承認を見送ったことが圧迫した。

 欧州株式市場は反落して終了した。ムーディーズがアイルランドを格下げしたことでユ

ーロ圏債務危機に対する懸念が再燃した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は5.03ポイント(0.44%)

安の1126.28。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は24.01ポイント(0.84%)安

の2821.77で取引を終えた。

 

 この日は銀行株が下落。一部国有化された英ロイズ・バンキング・グループ

同日、アイルランド関連ポートフォリオの毀損が進むの見方を示したことを受け、3.6

%下落した。

 バンク・オブ・アイルランドは13.9%、ロイヤル・バンク・オブ・スコッ

トランド(RBS)は5.7%、それぞれ下げた。スペインのサンタンデール

N.MC>とBBVA、およびUBSは1.9─2.7%安となった。

 

 ムーディーズは同日、アイルランドの格付けを「Aa2」から「Baa1」へ5段階引

き下げた。同国政府が債務の安定化に失敗した場合、さらなる格下げもあり得るとした。

 カナダ・ライフのファンドマネジャー、マーク・ボン氏は「ユーロ圏債務危機問題は、

向こう2─3カ月は市場の主な焦点となり続ける」との見方を示した。

 

 この日は、医薬品大手のアストラゼネカが6.7%と急落して引けた。米食品

医薬品局(FDA)が同社の新抗血栓薬ブリリンタの承認を見送ったことが嫌気された。

 ハイテク株には買いが入り、独ソフトウエア大手SAPは1.6%上昇して

引けた。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が周辺国国債をアウトパフォームした。ムーディーズが

アイルランドを格下げしたこと、また欧州連合(EU)首脳会議で新たな危機対策が打ち

出されなかったことで、リスク選好度が低下した。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは同日、アイルランドの格付けを「Aa2」

から「Baa1」へ5段階引き下げた。同国政府が債務の安定化に失敗した場合、さらな

る格下げもあり得るとしている。

 RIAキャピタルマーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は

「アイルランドの格下げは大幅で、かつ厳しかった」と指摘。「同国がEU/国際通貨基

金(IMF)による支援を承認した直後のこのタイミングでの格下げは意外だった」と述

べた。

 

 10年物アイルランド国債の利回りは、前日から24.1ベーシスポイ

ント(bp)上昇し8.682%となった。この結果、独連邦債との利回り格差は

23bp拡大し、565bpとなった。

 同利回り格差は一時575bpまで拡大したものの、その後縮小方向に動いた。市場関

係者は、欧州中央銀行(ECB)が小規模ながらも買い入れを行った可能性があるとして

いる。

 近い将来にさらなる格下げのニュースが出るのではないかとの懸念から、ポルトガル国

債、およびスペイン国債と独連邦債との利回り格差も若干拡大した。

 IDEAグローバルのストラテジスト、エベレット・ブラウン氏は「多くのユーロ圏諸

国が格下げのリスクにさらされていることが再認識された格好だ」と述べた。

 独連邦債先物3月限は0.5ポイント以上上昇し、124.38となった。

アイルランド格下げを受け、安全資産としての買いが入った。米国債価格の上昇も支援要因

となった。

 独連邦債10年物利回りは4bp低下し3.028%となった。同2年

利回りは1.5bp低下の1.063%。

                           [東京 18日 ロイター]

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます