1431GMT 21日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
22日終値 前営業日終値
株 FT100 5983.49(+31.69) 5951.80
クセトラDAX 7067.92(‐10.07) 7077.99
金 現物午後値決め 1387.00 1383.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.930 (+0.045) 0.286(0.369)
独連邦債2年物 0.965(1.036)
独連邦債10年物(3月限) 125.41 (+0.24) 2.954(2.997)
独連邦債30年物 3.440(3.474)
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<為替> ユーロが対スイスフランで安値を更新した。ユーロ圏債務危機が2011
年に入っても終息しないとの懸念からユーロはさらに下落する可能性がある。
ユーロ/スイスフラン
ンまで下落した。
ユーロ/ドル
%安の109.41円。
ドル/円
<株式> ロンドン株式市場は続伸。中国がポルトガル国債を買い入れる用意があると
のニュースを受け、欧州債務危機をめぐる懸念が緩和した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は節目となる6000に迫っている。
年末を控え薄商いとなった。
銀行株の上げが目立った。中国が40億─50億ユーロ(53億―66億ドル)のポル
トガル国債を購入する用意があるとのポルトガル日刊紙ジョルナル・デ・ネゴシオスの報
道を受け、欧州債務へのエクスポージャーをめぐる懸念が和らいだ。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
バンキング・グループ
商品価格の上昇に追随し、鉱山株も値上がりした。ユーラシアン・ナチュラル・リソー
シズ
半導体設計会社ARM
ッド型コンピュータなどのディバイス向けに、ARM製プロセッサに対応する基本ソフト
(OS)を開発しているとのニュースが材料視された。両社ともコメントを差し控えてい
る。
欧州株式市場は薄商いとなるなか小幅続伸して終了した。主要株価指数は12月に入っ
てから急上昇しており、2008年のリーマン・ブラザーズ破綻以来の水準に戻している。
中国が40億─50億ユーロのポルトガル国債を購入する用意があるとのポルトガル紙
の報道が投資家の安心感につながった。しかし、ギリシャ予算案採決をめぐり首都アテネ
で抗議活動が行われたこともあり、ユーロ圏債務危機に対する懸念が完全に払しょくされ
るには至らなかった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は2.01ポイント(0.18%)
高の1147.61。同指数は今月これまで7.6%上昇しており、月間ベースで20
09年7月以来の好成績となる勢いとなっている。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は7.36ポイント(0.26%)安の
2869.63で取引を終えた。
商いは薄く、出来高は90日平均の65%にとどまった。
ディアモン・ブリュ・ジェスティオン(パリ)のファンドマネジャー兼プレジデント、
クリスチャン・ヒメネス氏は「ソブリン債危機は深刻だが、中国による国債買い入れなど、
多くの解決策があることを投資家は心に留めておく必要がある」と述べた。
アテネ株式市場の主要株価指数<.ATG>は0.7%安。ナショナル銀行(NBG)
格付け会社フィッチ・レーティングスは21日、ギリシャの格付けをジャンク級に引き
下げる方向で見直す方針を明らかにしている。
個別銘柄では半導体設計会社ARM
タブレッド型コンピュータなどのディバイス向けに、ARM製プロセッサに対応する基本
ソフト(OS)を開発しているとのニュースが材料視された。
仏エルメス
イヴィトン
ルメス創業者一族が保有する以外のすべてのエルメス株取得に乗り出すとの観測が浮上し
た。
<ユーロ圏債券> 独連邦債2年物利回りが低下した。欧州中央銀行(ECB)がこの
日実施した3カ月物(98日物)資金供給オペに対して銀行からの強い需要が示され、供
給額が予想を上回ったことが背景にある。
ECBのオペ結果を受け、銀行システム内の余剰流動性が膨らむとの見通しから、資金
が短期ゾーンに向かった。
独連邦債10年物と同2年物の利回り格差は5.5ベーシスポイント(bp)拡大し
200bpとなった。
ただ、ECBが23日にも資金供給オペを予定していることから、同オペに対する需要
が弱かった場合、この日の動きは一時的なものにとどまるとの見方もある。23日には
2000億ユーロ分のオペが期日を迎える。
独連邦債先物3月限
125.47で清算。第3・四半期の米国内総生産(GDP)確報値が市場予想に届かな
かったことを受け、米国債は当初の下げ幅を縮める展開となった。
独連邦債2年物
BNPパリバのストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「引き続きかなりの余剰流
動性が見込めることから、短期ゾーンは今後も非常に堅調となるだろう。ただ、きょうの
(短期ゾーンの価格)上昇はやや行き過ぎだった可能性がある」との見方を示した。
ユーロ圏周辺国債をめぐる緊張は、フィッチが21日にギリシャの格付けをジャンク級
に引き下げる方向で見直す方針を示したことなどを受け、引き続き高い水準にある。
10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は約7bp拡大し928bp。ただギ
リシャ国債利回りはすでに12%を超えており、利回り格差が一段と拡大する余地は限ら
れている。
10年物のポルトガル国債
ルナル・デ・ネゴシオスが、中国が40億─50億ユーロ(53億―66億ドル)のポル
トガル国債を購入する用意があると報じたことに一部支援された。
インベステックのエコノミスト、フィリップ・ショー氏は「債務危機に対する欧州連合
(EU)首脳の対応が明確になっていない。この不透明さに加え、複数の周辺国に対する
格下げ懸念が、一段のスプレッド拡大とユーロ安につながっている」と述べた。
[東京 23日 ロイター]