1447GMT 29日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
30日終値 前営業日終値
株 FT100 5971.01(‐25.35) 5996.36
クセトラDAX 6914.19(‐81.28) 6995.47
金 現物午後値決め 1405.50 1412.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.965 (+0.015) 0.290(0.298)
独連邦債2年物 0.848(0.893)
独連邦債10年物(3月限) 125.50 (+0.73) 2.954(3.018)
独連邦債30年物 3.436(3.466)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> スイスフラン
推移。米債券利回りの低下に加え、欧州債務不安を背景に、安全資産を求める動きが強
まっている。
ドルはおおむね軟調。対円
り安値をつけた。ユーロは対ドル
<株式> ロンドン株式市場は続落。薄商いのなか銀行・エネルギー株に売りが出て、
指数は6000ポイントの大台からさらに遠ざかった。
出来高は90日移動平均の約3割にとどまった。
銀行株ではHSBC
1.0%安。ユーロ圏債務へのエクスポージャーをめぐる懸念が根強い。
銀行セクター全体の今年の成績は1.2%の値上がりにとどまっており、昨年の23%
上昇と比較して大きく見劣りしている。
米原油先物が下落したことからエネルギー株にも売りが出た。BGグループ
0.9%安となった。
欧州株式市場は反落して終了した。中国経済の成長とユーロ圏債務問題に対する懸念が
相場の頭を重くした。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は14.43ポイント(1.26
%)安の1128.55。1日の下げとしては今月に入ってから最大となったものの、1
2月の上昇は1カ月としては3月以来の大きさとなる見通し。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は34.19ポイント(1.20%)安
の2807.04。
この日も取引は薄く、BGCキャピタルパートナーズのストラテジスト、ハワード・ウ
ィールドン氏は「これほど薄商いだったことは記憶にない」と述べた。
この日は上昇して寄り付いたものの、HSBCが同日発表した12月の中国購買担当者
景気指数(PMI、季節調整済み)が54.4と、11月の55.3から低下し、3カ月
ぶりの低水準となったことを受け、下落に転じた。
バークレイズ・ウエルスのストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は、先進国における株
価の上昇見通しは、中国経済の成長とこれまで以上に連動を強めていると指摘。このため
市場では、中国の経済成長がどの程度持続可能なものかを見極めるために、同国の経済指
標が今後さらに注目を集めることになるとの見方を示した。
この日発表された米国の経済指標では、週間新規失業保険週間申請件数が約2年ぶりの
低水準となり、シカゴ地区購買部協会がまとめた12月の景気指数は22年ぶりの水準に
改善した。ただ、欧州株式市場の下落圧力は強く、上昇に転じる勢いはなかった。
原油価格の下落を受け、石油関連株が売られた。トタル
一方、ノルウェーの肥料大手ヤラ・インターナショナル
が見舞われている寒波により、道路に積もった雪を溶かすための塩の需要が増えるとの連
想から買われた。
<ユーロ圏債券> 米国債の上昇に歩調を合わせて独連邦債が上昇した。またイタリア
政府が実施した国債入札を受け、イタリア国債先物も上昇した。
イタリア政府はこの日、総額60億ユーロの3年債と10年債、および21億ユーロの
変動利付債を発行した。
欧州債務危機に対する懸念に加え、取引が薄くなっていることで、落札利回りは上昇。
これについてコメルツ銀行の金利ストラテジスト、デビッド・シュナウツ氏は、既発債市
場の取引が非常に薄くなっているため、合計82億ユーロの国債発行は消化が若干難しか
ったとの見方を示した。
そのうえで「入札前はイタリア国債はアンダーパフォームしていた。入札を終えた今、
イタリア国債に対する見通しはかなり改善している」と述べた。
イタリア国債先物3月限
独連邦債先物3月限
独連邦債2年物
0.873%。同10年物
た。
独連邦債10年物利回りは、年初から約40bp低い水準で今年の取引を終える見込み。
ロイターのデータによると、スペイン国債10年物
150bps上昇。1999年以来の大幅な上昇となるもよう。ポルトガル国債10年物
ては過去最大となる見通し。
ウエストLBのストラテジスト、マイケル・ライスター氏は「資金調達コストが高すぎ
る一方で経済成長率が低すぎる状態が続いていることから、周辺国国債に対する売り圧力
は継続するとみている」と述べた。
市場では、年明け以降、ポルトガルを初め債務問題に直面するユーロ圏周辺国の国債に
対する圧力が再び増大するとの見方が出ている。
[東京 31日 ロイター]