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欧州市場サマリー(11日)

発行済 2011-01-12 04:48

             1500GMT 10日終盤

ユーロ/ドル    1.2912 1.2941

ドル/円    83.240 82.760

ユーロ/円 107.51 107.12

            11日終値     前営業日終値

株 FT100 6014.03(+57.73)  5956.30

  クセトラDAX  6941.57(+84.51)  6857.06

 

金 現物値決め 1374.00       1368.25

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.925 (‐0.010)  0.440(0.309)

独連邦債2年物 0.891(0.870)

独連邦債10年物(3月限) 125.92 (‐0.36) 2.914(2.880)

独連邦債30年物   3.439(3.434)

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 <為替> ユーロが対ドルで下落。野田佳彦財務相が、日本政府が欧州債券を購入する

予定であると明らかにしたものの、欧州債務危機がポルトガルやスペインに波及すること

への懸念を沈静化するに至っておらず、ユーロはさらに下げを拡大するとみられる。

 

 <株式> ロンドン株式市場は反発して終了した。ユーロ圏債務危機に対する懸念が和

らぐなか、証券会社による投資判断の引き上げが続いたことで、FT総合指数は6000

台を回復した。

 これまで3営業日続落していたFT100種総合株価指数<.FTSE>は57.73ポイント

(0.97%)高の6014.03で取引を終えた。

 この日の相場をけん引したのが銀行株<.FTNMX8350>。ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)

がバークレイズの投資判断を「オーバーウエート」に引き上げたことを受け、

バークレイズは5.5%高で引けた。

 HSBCは2.4%高。シティグループが同行の投資判断を「ホールド」から

「バイ」に引き上げたことが好感された。

 金属価格の上昇を受け、買いは鉱山株<.FTNMX1770>にも広がった。また原油価格

の上昇でエネルギー関連株も買われ、BPは2.8%高で引けた。

 半導体設計会社ARMは7%高。市場関係者によると、同社をめぐる買収関連

のうわさが再燃している。

 一方、医薬品スミス&ネフューは5.9%安。前日は米ジョンソン・エンド・

ジョンソンが同社に対して買収を提案したとの報道で急伸していた。

 

 欧州株式相場は反発。米企業決算シーズンが好調な滑り出しとなるなか、今後発表され

る決算への期待が高まっている。また、ポルトガル首相の発言を受け、ソブリン債危機を

めぐる懸念が一部和らいだ。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は13.91ポイント(1.23%)

高の1147.15。終値としては、2008年9月半ば以来の高値に迫った。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は35.72ポイント(1.29%)高

の2796.60。

 前日発表された米アルコアの第4・四半期決算は黒字転換し、市場予想を上回っ

た。今週は、インテルやJPモルガン・チェースなどの発表が注目され

ている。 

 ドイツ総合電機会社シーメンスは3%高。第1・四半期利益と売上高が前年

同期の水準を上回る可能性があるとの見通しを示したことが好感された。

 ここ3営業日売られていた銀行株は値を戻した。HSBCとクレディ・アグリ

コルはともに2.4%高。証券会社による投資評価引き上げが支援材料となっ

た。

 バークレイズは5.5%高。バンクオブアメリカ・メリルリンチが同銘柄を

「モースト・プリファード・リスト」に追加した。また、ソシエテ・ジェネラルは、

バークレイズが同社の欧州株式銘柄のトップピック銘柄の一つと指摘した。

 ポルトガルのソクラテス首相はこの日、同国は救済を必要としないとあらためて強調す

るとともに、2010年の財政赤字が目標以内に収まった、と明らかにした。

 12日に予定されている同国の国債入札を控え、首相の発言はユーロ圏債務問題をめぐ

る懸念を一部緩和させた。

 また、野田佳彦財務相が、アイルランド支援の資金調達のためユーロ圏が共同で1月下

旬に発行する債券を日本政府も全体の2割超購入する予定であることを明らかにしたこと

を受け、投資家の間では安心感が広がった。

 

 <ユーロ圏債券> ポルトガル国債の利回りが低下。トレーダーからは欧州中央銀行

(ECB)による同国債買い入れが背景にあるとの声が聞かれた。

 ユーロ圏周辺国債に買いが入り、独連邦債を圧迫した。独連邦債10年物利回りは

2.861%と6ベーシスポイント(bp)上昇し、ポルトガル国債との利回り格差は

407bpと19bp縮小した。

 トレーダーによると、ECBの動きは活発で、周辺国債市場の安定化を目的にポルトガ

ル国債を買い入れた。ECBはまた、ギリシャとアイルランド国債も買い入れたもようで、

独連邦債との利回り格差はギリシャ国債が約60bp、アイルランド国債が27bpそ

れぞれ縮小した。

 ブロクサム・ストックブローカーズ(ダブリン)のチーフエコノミスト、アラン・マッ

ケード氏は、ポルトガルの支援要請は時間の問題との見方を示し「(ポルトガル国債)入

札は順調に消化されるかもしれないが、重要なのは(高水準の)利回りをいつまで持続で

きるかだ」と述べた。

 ポルトガルは12日に総額で最大12億5000万ユーロの5・10年債入札を実施す

る。ポルトガル国債10年物利回りは、持続不可能とされる7%を上回った水準で高止ま

りしている。

 ポルトガルのソクラテス首相はこの日、同国は救済を必要しないとあらためて強調した。

ただ、前出のマッケード氏は「(ポルトガルによる支援要請の)否定や(周辺国などか

らの)ポルトガルに対する支援要請圧力はないとする主張など、(最終的には支援要請に

踏み切った)アイルランドの状況の繰り返しのようだ」と述べた。 

 独連邦債先物3月限は49ティック安の125.79で清算。独連邦債2年物

利回りは3.5bp上昇し0.866%。

 オランダはこの日、3年債入札を無難にこなし、32億5000万ユーロを調達。ギリ

シャとイタリアも短期債入札を実施した。イタリアの短期債入札の落札利回りは2年ぶり

水準に小幅上昇した。一方のギリシャの入札は落札利回りは上昇したものの、欧州連合

(EU)と国際通貨基金(IMF)による融資の金利5%を下回った。

                           [東京 12日 ロイター]

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