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欧州市場サマリー(17日)

発行済 2011-01-18 05:08

             1506GMT 14日終盤

ユーロ/ドル    1.3301 1.3375

ドル/円    82.59 82.94

ユーロ/円 109.87 110.93

 

             17日終値   前営業日終値

株 FT100  5985.70(‐16.37)  6002.07

  クセトラDAX   7078.06(+ 2.36)  7075.70

 

金 現物値決め 1360.50     1367.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.855 (+0.005)  0.451(0.428)

独連邦債2年物 1.145(1.149)

独連邦債10年物(3月限) 124.73 (‐0.18) 3.040(3.048)

独連邦債30年物   3.501(3.510)

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 <為替> ユーロが全面安。ユーロ圏救済基金の規模拡大が即時に決定するとの期待が

薄れつつあることや、ユーロ圏金利先高観を見直す動きがユーロを圧迫している。

 ドイツのドイツのショイブレ財務相は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)につ

いて現時点で急いで決定する必要はないとし、この日のユーロ圏財務相会合での決定はな

いとの見方を示した。

 ユーロ/ドルは0.65%安の1.3290ドル。一時、電子取引システムEB

Sで1.3243ドルまで下落する場面もあった。

 

 <株式> ロンドン株式市場は3日続落。鉱山株と銀行株に売りが出た。一方、企業の

合併・買収(M&A)に絡む動きは相場を支えた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は16.37ポイント(0.27%)安の

5985.70。終値としては1月10日以来の安値。

 米国市場がキング牧師誕生日で休場だったこともあり、手控えムードが強かったという。

 コメルツバンクのエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は、「株式全般という点では

材料難だった。市場は欧州の財務相会合の行方を見極めようとしている」と述べた。

 スミス・ネフューは3.5%高。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

があらためて1株800ペンス以上での正式な買収提案を検討していると報じら

れたことが材料視された。

 通信のボーダフォンは1.8%高。投資家はフランスの携帯電話会社SFRへ

の出資分売却に向けた動きを見極めようとしている。

 欧州株式相場はFTSEユーロファースト300種指数が反発。ユーロ圏財務相会合の

結果を前に慎重姿勢が広がり銀行株に売りが出る一方、医薬品株に買いが入った。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.81ポイント(0.07%)高

の1156.94。米国市場がキング牧師誕生日で休場となるなか、出来高は比較的少な

かった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.77ポイント(0.33%)安の

2910.63。 

 医薬品株ではスミス&ネフューが3.5%高。米大手ジョンソン・エンド・ジョ

ンソン(J&J)がスミス&ネフューに最低1株800ペンスで買収提示するこ

とを検討していると、週末にサンデー・タイムズ紙が報じた。

 ユーロ圏財務相会合の結果発表が待たれるなか、銀行株が伸び悩んだ。周辺国の銀行で

は、サンタンデール、ギリシャ・ナショナル銀行、BBVA

が1―1.6%安となった。

 ユーロ圏財務相会合では、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の実質融資枠の変

更について協議される予定だが、ドイツが資金規模の拡大は急を要していないとの見方を

しており、最終的な決定が行われるとはみられていない。 

 合併・買収(M&A)をめぐる期待感から英ハイテク企業のスミス・グループ

が7.7%上昇した。スミス・グループは、同社の医療サービス部門に対する24億50

00万ポンド(39億ドル)の買収案を拒否した。関係筋によると、買収案は企業買収専

門会社、エイパックスから提示された。

 スイスの世界最大の検査サービス提供企業、SGSは2.3%上昇。増配を

決めるとともに、検査サービスの需要が2010年に上向いたとして今年の売上高につい

て強気な見方を示した。  

 <ユーロ圏債券> スペイン国債利回りが上昇。同国がこの日、20日に予定していた

国債入札を中止し、シンジケート団引き受け方式によって10年債を発行する方針を発表

したことを受けた動き。

 シ団を通じたスペイン国債の発行規模が60億ユーロに引き上げられたことを背景に、

スペイン国債の売りが優勢となった。

 モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オストウォルド氏は「通

常の入札方法による発行であれば、発行規模は30億ユーロ程度にとどまっていただろう。

シ団を通じた発行であれば60億ユーロの発行も容易だ」と指摘した。ただ、「大規模

の国債発行は常に利回り上昇という譲歩を迫られる」とした。 

 スペイン国債10年物利回りは9ベーシスポイント(bp)上昇。独連

邦債との利回り格差は241bpに拡大した。

 イタリア国債と独連邦債の利回り格差も小幅拡大し170bpとなった。

 ベルギーもシ団を通じ10年債を発行する公算が大きい。

 また、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)は初の起債を実施する方針を発表。規

模は30億─50億ユーロと見られる。

 独連邦債先物3月限は15ティック安の124.76。

 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのオルファニデス・キプロス中銀総裁が、前週

のECBの声明は「それほどタカ派的ではない」と発言したことを受け、期間が短めの独

連邦債はアウトパフォームした。

 独連邦債2・10年物の利回り格差は最大4bp拡大し192bp。前週のECB理事

会直後は20bp超縮小していた。

 ユーロ圏の救済基金の変更をめぐり、この日に開かれているユーロ圏財務相会合の結果

が注目されている。

 規模拡大を要請する声が挙がる一方、ドイツのショイブレ財務相は現時点で急な決定は

必要なく、とりまとめは3月の欧州理事会で行われるとの見方を示した。

 米市場はこの日、キング牧師の誕生日で休場となっている。

                           [東京 18日 ロイター]

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