1355GMT 26日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
27日終値 前営業日終値
株 FT100 5965.08(‐ 4.13) 5969.21
クセトラDAX 7155.58(+28.23) 7127.35
金 現物午後値決め 1334.50 1328.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.830 (‐0.015) 0.616(0.591)
独連邦債2年物 1.363(1.337)
独連邦債10年物(3月限) 123.45 (‐0.16) 3.202(3.182)
独連邦債30年物 3.669(3.640)
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<為替> 円が対ドル・ユーロで下落。スタンダード&プアーズ(S&P)の日本国
債格下げに反応した。
S&Pは、日本の外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けをAAからAA─に引
き下げた。アウトルックは安定的。外貨建て・自国通貨建て短期ソブリン格付けはA─1
+に据え置いた。
<株式> ロンドン株式市場は小反落。証券会社の示した明るいコメントを手がかりに
保険株に買いが入ったものの、携帯電話大手のボーダフォン
米通信大手AT&T
を圧迫した。
半面、保険株のオールド・ミューチュアル
ェネラル
HSBCはノートで、保険大手によるキャッシュフロー拡大への取り組みが、高配当を
求める投資家から評価を得たと指摘した。
欧州株式市場も銀行株主導で小幅上昇。貯蓄銀行改革への取り組みを強めるスペインで
は、決算を来週に控えたサンタンデール銀行
堅調な米企業決算を受けて、欧州企業の決算に対しても期待感が高まっている。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.87ポイント(0.16%)高
の1154.58。一時は1150.12まで売られたが、その後切り返した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は21.97ポイント(0.74%)高
の2989.75。
序盤の取引では、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本の外貨
建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付けをAAからAA─に引き下げたことを受けて、
地合いが悪化していた。
これに対し、BNPパリバの調査部門責任者、フィリップ・ジゼルズ氏は「ユーロ圏で
再び緊張が高まる可能性がある。日本は、多くの国がかなりの負債を抱えているという点
をわれわれにあらためて認識させた。相場の上昇局面は終わりに近づいており、そう遠く
ないうちに調整に入る可能性がある」と述べた。
銀行株では、サンタンデール、BBVA
ソシエテ・ジェネラル
また欧州の保険株が高い。同セクターに対するHSBCの強気のコメントなどが追い風
となり、スイスライフ
アヴィヴァ
半面、小売株は売られ、スウェーデンのH&M(ヘネス・アンド・モーリッツ) T>は7.3%急落。同社の税引き前利益が予想外に減少するとともに、粗利益率が予想以 上に低下したことが重しとなった。 <ユーロ圏債券> 独連邦債2年物利回りが1年3カ月ぶり水準に上昇した。欧州中央 銀行(ECB)当局者のインフレをめぐるタカ派発言で、利上げ観測が強まった。 ECBのビーニ・スマギ専務理事は、輸入物価の急上昇はインフレの脅威を伴なってお り、もはや無視することはできないと発言。この発言を受けて、独連邦債2年物の利回り が大きく上昇した。 ゴンサレスパラモECB専務理事も、ECBはインフレ動向を注視すべきとの見解を示 した。 独連邦債2年物は一時1.387%に上昇。2・10年物の利回り格差 水準となった。 短期金融市場では、欧州銀行間取引金利(EURIBOR)が一段と上昇し1年半ぶり 水準をつけた。余剰流動性の低下や、投資家の間で利上げ観測が高まっていることが背景 となっている。 EURIBOR先物<0#FEI:>相場は2011―12年の各限月が全般的に下落した。 ドイツ連邦統計庁が27日発表した1月の消費者物価指数(CPI)速報値は、 2008年10月以来の大幅な伸びとなった。 仏10年債と物価連動債の利回り差(ブレーク・イーブン・インフレ率)でみた市場の インフレ期待は、1年超ぶり高水準に迫っている。 独連邦債先物3月限 利上げ観測の高まりで、10年物スペイン国債と独連邦債の利回り格差 国債の独連邦債との利回り格差も拡大した。 ロイズ・バンキングのマーケット・エコノミスト、ケニース・ブロー氏は、周辺国は、 経済成長ペースがより遅く債務水準が高いため、利上げが実施された場合、その影響の吸 収に苦慮することになると指摘した。 [東京 28日 ロイター]