*この記事は29日に配信しました。
1618GMT 27日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
28日終値 前営業日終値
株 FT100 5881.37(‐83.71) 5965.08
クセトラDAX 7102.80(‐52.78) 7155.58
金 現物午後値決め 1319.00 1334.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.825 (‐0.005) 0.645(0.616)
独連邦債2年物 1.360(1.363)
独連邦債10年物(3月限) 123.84 (+0.50) 3.152(3.202)
独連邦債30年物 3.603(3.669)
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<為替> ドルとスイスフランが上昇。エジプトで反政府デモが続くなか、同国の緊張
が中東・北アフリカ地域の不安定化につながりかねないとの見方が市場で広がり、安全資
産を買う動きが強まった。エジプト・ポンドは対ドル
をつけた。
<株式> ロンドン株式市場は続落。エジプトでムバラク大統領の退陣を求めるデモが
各地で発生していることを受けリスク選好度が後退し、ポジションを手じまう動きが見ら
れた。
IGインデックスの首席市場ストラテジスト、デビッド・ジョーンズ氏は「エジプトで
反政府デモが続いていることで、リスク選好度が急速に低下した。週末を控え、資金を株
式市場から引き揚げることが賢明と判断する市場参加者が多かったもようだ」と述べた。
特に鉱山関連株が売られ、ベダンタ・リソーシズ
の中国の春節(旧正月)で需要が一時的に減退するとの予想からもポジションを手じまう
動きが出たとみられる。
また、エジプトのスエズ運河封鎖の懸念から、BGグループ
売られた。
小売株も安く、マークス・スペンサー
それぞれ下落した。
欧州株式市場は反落。エジプト情勢が緊迫化するなか、経済への影響を懸念する声が強
まった。
また、第4・四半期の米国内総生産(GDP)統計では消費支出に弾みがついているこ
とが示されたものの、全体の伸びが市場予想を下回ったことで、相場を押し上げるには至
らなかった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は10.95ポイント(0.95%)
安の1143.63。終値としては20日以来の安値。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は35.62ポイント(1.19%)安の
2954.13。
相場は終盤にかけ売りが優勢となった。エジプト各地でムバラク大統領の退陣を求める
デモ隊と治安部隊の衝突が発生するなか、欧州諸国の主要な航路であるスエズ運河が閉鎖
されるとの懸念が出ている。
第4・四半期の米GDP速報値は年率換算で前期比3.2%増となり、市場予想の
3.5%増を下回った。内訳では個人消費支出が4.4%増と、2006年第1・四半期
以来の大幅増となった。
投資家が世界経済に対し慎重な見方を維持するなか、鉱山株が売られた。ベダンタ
エジプトのニュースを受け、原油先物
勢が今後の成長にどのように影響するか懸念が深まり、石油株は下落。BGグループ
半面、スペインのクリテリア
カイシャが、銀行部門を新銀行として上場する計画を明らかにしたことが好感された。
ラカイシャは、主力の貯蓄銀行部門をすでに上場している持ち株会社クリテリアに組み込み、
新規上場銀行「カイシャバンク」を創設し、新銀行の株式81.1%を保有する予定。
<ユーロ圏債券> 長期の独連邦債価格が上昇した。欧米株式市場が軟調となったことや、
エジプト情勢をめぐる緊張の高まりから、債券に逃避買いが入った。
短期債には売り圧力が強かったことから、2・10年物利回りスプレッドは177ベー
シスポイント(bp)付近に縮小、11月末以来の水準となった。
テクニカル分析では、独連邦債のイールドカーブは今後数週間、一段とフラット化する
と予想されている。
RIAキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は
「長期債は、期待はずれの企業決算や前日の日本の格下げを受けた軟調な株価に支援され
ている」と指摘した。
一方、「短期債への売り圧力は依然強い。欧州中央銀行(ECB)が(来週2月3日の)
理事会でかなりタカ派的な見解を示すとみられているからだ。問題はECBが利上げする
かどうかではなく、いつ利上げするかだ」と述べた。
独連邦債先物3月限
123.73となった。この日は欧州株安に加え、米市場もアマゾン
モーター
独連邦債10年物
独連邦債2年物が米2年債をアンダーパフォームし、利回り格差が82bpと2年ぶり
水準に拡大した。今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で長期間にわたり超低水準の金
利を据え置く方針を確認した米連邦準備理事会(FRB)と、利上げ観測の出ているECB
の金融政策スタンスをめぐる相違が浮き彫りになった。
ユーロ圏周辺国債と独連邦債の利回り格差は拡大した。欧州金融安定ファシリティー
(EFSF)の規模拡大について、メルケル独首相が3月の欧州サミットまで決定先送り
を望む意向を示したと報じられたことなどが背景。
[東京 29日 ロイター]