1708GMT 10日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
11日終値 前営業日終値
株 FT100 6062.90(+42.89) 6020.01
クセトラDAX 7371.20(+30.92) 7340.28
金 現物午後値決め 1364.00 1353.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.855 (+0.015) 0.607(0.621)
独連邦債2年物 1.401(1.448)
独連邦債10年物(3月限) 122.61 (+0.19) 3.295(3.296)
独連邦債30年物 3.777(3.787)
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<為替> ドルが対ユーロで上昇。エジプトのムバラク大統領の辞任を受けドルは若干
下落したが、辞任は大方織り込まれていたこと、またユーロにはテクニカルな要因が重し
となっていることから、ドルは持ち直した。
ドルは対円でも上昇。米国債利回りが上昇傾向にあることで、ドル/円
83.68円と、約1カ月ぶりの高値をつけた。
<株式> ロンドン株式市場は反発。ムバラク・エジプト大統領の辞任を好感し、商品
(コモディティ)・銀行株を中心に買いが入った。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は42.89ポイント(0.71%)高の
6062.90。一時5973.44の安値をつけた。
CMCマーケッツのエクイティ部門責任者、ジミー・イエーツ氏は、同大統領の辞任に
ついて「不透明性がある程度払しょくされ、投資家の心理が上向いた」と述べた。
鉱山<.FTNMX1770>・エネルギー<.FTNMX0530>株が上昇。エジプトでの操業規模が大きい
センタミン・エジプト
BGグループ
引時間中の過去最高値をつけた。
欧州債務懸念は残るもののリスク選好が回復し、銀行株<.FTNMX8350>が反発。ロイズ・
バンキング・グループ
一方、今後の業績見通しへの懸念から小売株は下落。ネクスト
ンド・スペンサー(M&S)
を下げた。
欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数が4日ぶりに反発。ムバラク・
エジプト大統領の辞任を好感し、商品株主導で上昇した。
エジプトのスレイマン副大統領は11日、国営テレビで声明を発表し、ムバラク大統領
が辞任し、大統領権限を軍に委譲したことを伝えた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.82ポイント(0.41%)高
の1174.13。週足では0.8%上昇した。年初からの上昇率は4.7%。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は1.31ポイント(0.04%)安の
3024.37。
市場心理の改善や金属相場の上昇を受けて鉱山株<.SXPP>に買いが入った。リオ・ティ
ント
エジプト情勢による供給混乱への懸念が後退し原油価格が下落したものの、エネルギー
株も堅調に推移。BGグループ
個別銘柄では、リーガル・アンド・ジェネラル
強気な見方を示したことに支援された。
一方、ノキア
型携帯)分野で米マイクロソフト
するアップル
期」と位置づけたが、市場では利益率にマイナスの影響が出るのではとの懸念が強まった。
ドイツの鉄鋼大手、ティッセンクルップ
ジルに新設した施設について、操業開始コストが拡大する見通しを示した。
<ユーロ圏債券> ポルトガル国債の利回りが小幅低下した。またエジプト情勢をめぐ
る懸念を背景に、独連邦債の利回りは全般的に低下した。
エジプトのムバラク大統領が退陣の意向を表明したことで、独連邦債はこの日の高値か
らは押し戻されたが、アナリストは、エジプト情勢をめぐる不透明感は依然として残ると
の見方を示している。
ポルトガル債務管理庁(IGCP)は、来週国債の買い戻しを行う方針を示した。これ
により、同国国債に対する圧力が軽減される可能性があるとみられている。ポルトガル国
債の利回りは前日、ユーロ導入後の最高水準をつけていた。
BNPパリバの金利ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏は「賢明な策だ。スプレッ
ドは今、過去最高水準近くまで再び拡大しており、安い価格で既存の債券を買い戻せる機
会が豊富にある」と指摘した。
ポルトガル国債10年物の利回り
下の7.32%。また独連邦債に対する利回りスプレッドは404bpと、小動きとなっ
た。
スペインとイタリア国債のスプレッドも小動き。トレーダーによると、ポルトガル国債
への売り圧力が再び高まれば、欧州中央銀行(ECB)が行動に出るとの見方が背景にあ
る。
独連邦債先物
の3.288%となった。
[東京 12日 ロイター]