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欧州市場サマリー(14日)

発行済 2011-03-01 19:41

             1500GMT 11日終盤

ユーロ/ドル    1.3457 1.3546

ドル/円    83.370 83.430

ユーロ/円 112.19 113.02

            14日終値   前営業日終値

株 FT100  6060.09(‐ 2.81)  6062.90

  クセトラDAX   7396.63(+25.43)  7371.20

金 現物午後値決め 1365.00        1364.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.865 (+0.010)  0.592(0.607)

独連邦債2年物 1.413(1.401)

独連邦債10年物(3月限) 122.67 (‐0.11) 3.296(3.295)

独連邦債30年物   3.781(3.777)

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 <為替> ユーロが対ドルで3週間ぶり安値をつけた。ドイツの州立銀行ウエストLB

[WDLG.UL]の再建をめぐって不透明感が広がっており、ユーロ圏の債務問題に対する根強

い不安もユーロの重しとなった。

 

 <株式> ロンドン株式市場は小反落。中国経済指標が前向きな内容となったことで鉱

山株が買われたが、金融株が売られ、それを打ち消した。

 半導体設計会社ARMは6.6%急伸。スペインのバルセロナで「モバイル・

ワールド・コングレス」が開幕するなか、証券会社によるコメントが支援材料となった。

 モルガン・スタンレーは、市場は依然として、タブレット需要を過小評価しているとの

見方を示した。世界の携帯電話やタブレット機器のほとんどが、ARMの省エネ技術を採

用している。

 銀行株<.FTNMX8350>や保険株は軟調。欧州債務問題や世界経済の回復をめぐる不透明感

が依然として圧迫材料となっている。

 ロイズ・バンキング・グループは1.6%、バークレイズは0.1%

それぞれ下落。

 またトレーダーによると、FT100は2月に入り3%前後上昇していることから、テ

クニカルな要因も株価の上昇を阻んでいる。

 インターナショナル・コンソリデーテッド・エアラインズ・グループは1.6

%下落。同業のエール・フランスKLMが先週、業績見通しを下方修正したこ

とを受け、証券会社がインターナショナル・コンソリデーテッドの目標株価を引き下げた

ことが重しとなった。

 半面、鉱山株<.FTNMX1770>はしっかり。1月の中国貿易統計は、輸入が急増したことを

受け、貿易黒字が予想以上に縮小した。アフリカン・バリック・ゴールド

2.9%高。

 またトレーダーによると、1月の中国消費者物価指数(CPI)が予想を下回る可能性

があるとのうわさが浮上しており、追加利上げ懸念が後退しているという。

 エッサー・エナジーは2.7%上昇。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ

が同社を「バイ」でカバーを開始したことを好感した。

 

 欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数が小幅続伸し、終値としては

2008年9月初旬以来2年5カ月ぶりの高値をつけた。中国貿易統計から、原材料への

需要が引き続き堅調なことが示され、鉱山株の買いが優勢となった。

 また、中国インフレ鈍化観測を背景に、追加の金融引き締めをめぐる懸念が和らいだこ

とも、相場を支援した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.73ポイント(0.32%)高

の1177.86。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は5.99ポイント(0.20%)安の

3018.38。

 銅価格が最高値に迫るなか、STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は1.6%高。

 中国の1月貿易統計は、輸入が急増したことを受け、貿易黒字が予想以上に縮小した。

輸入は前年比51%増と、ロイターが集計したエコノミスト予想中央値の28%増を大き

く上回った。

 また、トレーダーによると、15日発表予定の1月中国消費者物価指数(CPI)が

4.9%の上昇にとどまり、市場予想の5.3%を下回る可能性があるとのうわさが出て

いる。

 一方、銀行株が売られ、相場は伸び悩んだ。多くの大手銀行が週内に決算発表を控えて

いる。 

 ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバはともに約1.2%安、ロイ

ズ・バンキング・グループは1.7%安。

 半面、クレディ・スイスは逆行高し、1.9%上昇。60億スイスフラン

(約62億ドル)のコンティンジェント・キャピタル(CoCo債、条件付資本、一定の条件

下で資本に転換される債券)を発行することを明らかにした。 

 

 <ユーロ圏債券> ユーロ圏救済基金の融資能力拡大をめぐる議論の行方が不透明とな

っていることを受け、周辺国国債と独連邦債りとの利回り格差が若干拡大した。

 ただ、イタリア国債入札が順調にこなされたことで、高利回り国債には堅調な需要があ

ることが確認された。

 ユーロ圏財務相はブリュッセルで会合を開き、総額4400億ユーロの欧州金融安定フ

ァシリティー(EFSF)の融資能力拡大について議論したものの、ドイツが反対の立場

を崩していない。

 これについてロイズバンクの市場エコノミスト、ケネス・ブロー氏は「同会合における

EFSFに関するコメントは伝わってきているが、議論がどこに向かっているのか、混乱

が生じている」と述べた。同氏はこのため、3月11日に予定される欧州首脳会議に焦点

が集まっているとしている。

 10年物のポルトガル国債と独連邦債との利回り格差は

13ベーシスポイント(bp)拡大し418bpとなった。10年物のイタリア国債

と独連邦債との利回り格差は4bp拡大の153bp。

 イタリアはこの日、5年債と30年債の入札を行い、総額52億ユーロを調達した。特

に30年債の引き合いが強く入札が順調にこなされたことについて、クレディ・アグリコ

ルの金利ストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏は「利回りが高い30年債の需要

が大きかったことが示唆され、17日に控えるスペインの30年債入札も順調にこなされ

ることが期待できる」と述べた。

 ポルトガルは16日に最大95億ユーロ規模の国債買い戻しを行う予定。ポルトガル国

債利回りの急上昇を受け、市場では欧州中央銀行(ECB)が前週、国債買い入れを再開

したとの見方が広まっている。

 独連邦債先物は一時122.88まで上昇したものの、その後は下落に転じ、

11ティック安の122.67で清算した。

 独連邦債10年物利回りは0.5bp上昇の3.293%。同2年物利回

りは0.3bp低下の1.403%。

                           [東京 15日 ロイター]

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