1442GMT 25日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
28日終値 前営業日終値
株 FT100 5994.01(‐7.19) 6001.20
クセトラDAX 7272.32(+87.15) 7185.17
金 現物午後値決め 1411.00 1402.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.855 (+0.015) 0.520(0.518)
独連邦債2年物 1.529(1.545)
独連邦債10年物(3月限) 124.15 (‐0.17) 3.166(3.152)
独連邦債30年物 3.614(3.605)
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<為替> ドルが主要通貨バスケットに対して3カ月半ぶりの安値に下落している。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が今週、金融緩和策に対してあらためて支持
を表明するとの観測が背景で、ドルは今後も一段と下げ幅を拡大する可能性がある。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数<.DXY>は
76.756と、11月9日以来の安値をつけた。
<株式> ロンドン株式市場は小反落。世界経済をめぐる明るい見方から鉱山株に買い
が入ったものの、HSBC
のさえない業績報告が失望感を誘い、相場を圧迫した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は月間で2.2%上昇した。
鉱山株<.FTNMX1770>は上昇。米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、米経済は
2011年良好に推移し、原油価格は現時点で景気回復の足かせにはなっていないとの見
方を示したことを好感した。
半面、銀行株の下げが目立ち、HSBCは4.7%安。2010年の税引き前利益が前
年から倍以上に拡大し、190億ドルになったものの、市場予想の約200億ドルを下回
った。
ロイズ・バンキング・グループ
は見込めないとの見通しを示したことを受け、証券会社が投資判断と目標株価を引き下げ
た。
アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは5.9%安。増税やインフレで、1・2
月の消費支出が圧迫されたと指摘した。
これを受け、競合のWMモリソン・スーパーマーケッツ
欧州株式市場は上昇。月間では3カ月連続で値上がりした。ブラード米セントルイス
地区連銀総裁の強気発言が投資家の不安心理を和らげる格好となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.64ポイント(0.83%)高
の1169.24。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は28.07ポイント(0.94%)高
の3013.09。
セントルイス地区連銀のブラード総裁はこの日、2011年の米経済は堅調との見通し
を示し、中東情勢の緊迫化に伴なう原油価格の上昇は、今のところ経済回復の足かせにな
っていないと指摘した。
BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツ(ブリュッセル)の調査部長、
フィリップ・ジゼル氏は「市場は総裁発言を好感したが、もろ刃の剣ともいえる」と指摘。
「経済見通しが過度に強まった場合、量的緩和策は縮小される可能性があり、中東情勢
をめぐる不安が高まれば、市場は否定的に反応するおそれがある」と述べた。
工業株が底堅く、STOXX欧州600工業財・サービス株指数<.SXNP>は1.9%高。
複合企業のシーメンス
るうわさが流れた。シーメンスはコメントを控えた。
ソフトウエアの独SAP
な調査リポートが材料視されたという。
ドイツの医薬品・化学大手バイエル
1億4500万ユーロの赤字となった。医薬品の研究・開発(R&D)に関連し、評価損
を計上したことが響いた。株価は一時下落したものの、その後値を戻し、結局2.5%高
で引けた。
<ユーロ圏債券> リスク回避の動きがやや後退するなか、独連邦債が下落。週内に予
定されている一連のユーロ圏債券入札も圧迫材料となり、独連邦債は英・米国債をアンダ
ーパフォームした。
原油価格が高値圏から下落していることを背景に、リビア騒乱や原油高に伴う経済への
影響をめぐる懸念が和らぎ、独連邦債10年物は値を消す展開となった。
独連邦債先物3月限
124.52に上昇した。
今週実施が予定されている大規模なユーロ圏債券入札が重しとなり、独連邦債への需要
を圧迫している、とトレーダーは指摘する。入札の規模は270億ユーロを超える可能性
があると見られている。
あるトレーダーは「(米・英など)他の債券市場に比べ、供給(懸念)が欧州債券市場
を圧迫している。3月3日に欧州中央銀行(ECB)理事会も控えており、今後数日、上
値が抑え込まれる可能性がある」と述べた。
半面、テクニカルチャートは、債券市場の最近の上昇勢いが衰えていないことを示して
いる。
独連邦債10年物利回り
3.169%。一方、同2年物利回り
た。
1月のユーロ圏17カ国のEU基準消費者物価指数(CPI)改定値が速報値から下方
改定され、予想を下回ったことを受け、ECBによる年内の利上げ観測がやや後退し、独
連邦債2年・10年物利回り格差は小幅スティープ化した。
ベルギーはこの日、今週の大規模入札の先陣を切り、総額32億ユーロの国債を発行し
た。
あす3月1日は、オーストリアとオランダの国債入札が実施される。
[東京 1日 ロイター]