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欧州市場サマリー(3日)

発行済 2011-03-04 04:52

             1453GMT 2日終盤

ユーロ/ドル    1.3942 1.3863

ドル/円    82.330 81.880

ユーロ/円 114.81 113.50

             3日終値   前営業日終値

株 FT100    6005.09(+90.20) 5914.89

  クセトラDAX     7225.96(+44.84) 7181.12

金 現物午後値決め 1421.50       1420.75

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.770 (‐0.100)  0.654(0.535)

独連邦債2年物 1.788(1.556)

独連邦債10年物(3月限) 122.76 (‐1.11) 3.323(3.200)

独連邦債30年物   3.742(3.651)

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 <為替> ユーロが対ドルで急上昇し、心理的に重要とされる1.40ドルの水準に迫

っている。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁の発言を受け、ユーロ圏金利が近く上昇すると

の観測が強まっている。

 トリシェ総裁はこの日のECB理事会後の会見で、インフレの高まりに対し「強い警戒

(strong vigilance)」が正当化される、との認識を示した。

 <株式> ロンドン株式市場は反発。リビア和平案をめぐる期待から原油価格が下落し、

世界の需要をめぐる懸念が後退するなか、商品株の買いが優勢となった。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は90.20ポイント(1.52%)高の

6005.09。6000台で引けるのは2月21日以来初めて。

 北海ブレント先物は下落し、115ドルを割り込んで推移。混迷するリビア情

勢打開に向け、ベネズエラが和平案を提案。リビアのカダフィ大佐は和平案を受け入れた

と報じられている。

 エネルギー・鉱山株がこの日の上昇を主導した。  

 タロー・オイルは3.9%高。ガーナ沖で油田を発見したことを明らかにした。

 鉱山株では、エクストラータが2.6%高。同社に出資するスイスの商品取引

大手グレンコア [GLEN.UL]の好決算が追い風となった。

 欧州株式市場は上昇。米指標が下支えとなった。一方、ユーロ圏の利上げが予想以上に

早まるとの観測が広がるなか、利上げによってぜい弱な景気がさらに弱まることを懸念す

る見方が周辺国の株価を圧迫した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.21ポイント(0.19%)高

の1155.94。

 同指数は一時1166.01まで上昇したが、欧州中央銀行(ECB)トリシェ総裁の

インフレ警戒発言を受けて、押し戻された。トリシェ総裁は理事会後の会見で、ECBは

インフレ上昇を「強く警戒(strong vigilance)」しているとし、次回理事会での利上げ

もあり得ると語った。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.44ポイント(0.35%)高

の2969.24。

 翌4日に米雇用統計の発表に控えるなか、米週間新規失業保険申請件数が前週から減少

し、2年半ぶり低水準となったことが相場を支えた。

 原油価格が最近の高値から下落したことも安心材料。ベネズエラ情報相は3日、

リビア政府が同国の提案する和平案を受け入れたと述べた。ベネズエラは、国際委員会

をリビアに派遣し、政府・反体制派双方との協議を通じて解決策を見出すことを提案して

いる。

 周辺国の銘柄ではスペインのIBEX<.IBEX>が0.7%安。利上げが実施された場合、

多額の債務を抱える同国経済に対する悪影響を懸念する見方が広がった。

 同国銀行のサンタンデールも1.7%下落した。

 ハイテク株は堅調で、アルカテル・ルーセントは6.4%高と急伸。トレー

ダーによると、中国企業がアルカテル買収に乗り出すとのうわさが出ている。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債2年物利回りが急上昇し、1年8カ月ぶりの高水準をつけ

た。今後も一段の上昇が見込まれている。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が、

4月に利上げを実施する可能性を示唆したことを受けた動き。

 ECBはこの日の理事会で、主要政策金利を予想通り過去最低の1%に据え置いた。そ

の後の会見で、トリシェ総裁が「物価安定への上向きリスク抑制を目的とし、強い警戒

(strong vigilance)が正当化される」と述べたことを受け、独連邦債先物は1ポイント

超下落した。「強い警戒」という文言は、過去において早期利上げを示唆する際に用いら

れてきた。

 RBCキャピタル・マーケッツの欧州金利戦略主任のピーター・シャフリク氏は「トリ

シェ総裁は4月に利上げすることを90%発表したようなものだ。市場にとっては驚きだ

った」と述べた。

 独連邦債2年債利回りは23ベーシスポイント(bp)上昇し1.783

%。同10年債との利回り格差は約12bp縮小の154bpと、前年

11月半ば以来の低水準となった。アナリストは、今後数営業日で、イールドカーブが一

段とフラット化すると予想している。

 ウニクレディトの債券ストラテジスト、コーネリウス・パーパス氏は「この動き(フラ

ット化)は終わっていない。利上げの可能性が完全に織り込まれたわけではない」と述べ

た。

 独連邦債先物は1ポイント低下の122.87で清算。2月16日以来の低水

準。

 また、EURIBOR(欧州銀行間取引金利)先物の2011─12年の各限月は軒並

み低下した。

 大和キャピタル・マーケッツの経済リサーチ副主任はクリス・シクルナ氏は、次回のE

CB理事会前に独連邦債2年物利回りが2%に達する可能性があると指摘。「ECBが

(4月に)1回目の利上げに踏み切り、第3・四半期に2回目、第4・四半期に3回目の

利上げをそれぞれ実施するというのが現在のわれわれの予想だ」と述べた。

 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)やバークレイズ・キャピタルのア

ナリストらも、従来の利上げ予想を変更し、4月に25bpの利上げがあるとの見通しを

示した。ただ、4月の利上げが利上げサイクルの開始を意味するかは不明、としている。

 独連邦債2年物はこの日、米2年債をアンダーパフォーム。利回り格差は

100bpを超え、2年超ぶりの高水準となった。

 スペインとフランスがこの日実施した国債入札ではともに底堅い需要がみられ、今週行

われたユーロ圏の大規模入札を順調に締めくくった。

                           [東京 4日 ロイター]

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