1352GMT 4日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
7日終値 前営業日終値
株 FT100 5973.78(‐16.61) 5990.39
クセトラDAX 7161.93(‐16.97) 7178.90
金 現物午後値決め 1437.50 1427.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.785 (+0.010) 0.658(0.648)
独連邦債2年物 1.763(1.746)
独連邦債10年物(3月限) 123.14 (‐0.01) 3.280(3.271)
独連邦債30年物 3.717(3.705)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが対ドルで一時1.40ドル台に上昇、4カ月ぶり高値をつけた。欧
州中央銀行(ECB)が4月に利上げに踏み切るとの観測が背景で、ギリシャの格下げの
影響は限定的。
<株式> ロンドン株式市場は鉱山株を中心に売られ続落した。中東で武力衝突が激し
さを増し原油価格が上昇する中、投資家のリスク選好度が低下した。
リビアで政権側と反体制派の戦闘が激化していることから、北海ブレント先物
は1バレル=116ドルを上回った。インフレにより世界経済の回復が腰折れしかねない
との懸念が投資家の間で高まっている。
原油価格の上昇を背景に銅をはじめ非鉄金属相場が軒並み下落。8日に決算発表を控え
た銅生産大手アントファガスタ
同じく8日に決算を発表する保険のオールド・ミューチュアル
ンジニアリング大手のウィアー・グループ
一方、BP
シティグループが、原油価格の上昇は石油セクターにプラスになると指摘した。
欧州株式市場は続落。原油価格による世界経済回復への影響をめぐる懸念から、終盤に
かけて売りが膨らんだ。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は4.67ポイント(0.41
%)安の1143.86。同指数は一時、M&A(合併・買収)関連のニュースが追い風
となり、1157.38まで買われる場面もあった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.76ポイント(0.60%)安
の2931.42。
ルランド・リサーチのストラテジスト、ハイノ・ルランド氏は「不透明感が高まってお
り、米株が下げに転じたことを受けて、利食い売りが広がった」と指摘。「リビア問題は
継続しており、原油価格が経済回復を妨げるとの懸念がある。リスクプロファイルへのエ
クスポージャーを減らす動きが続くだろう」との見方を示した。
銀行株が安い。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによるギリシャ格
下げを受け、ユーロ圏周辺国へのエクスポージャーを抱える銀行が特に売られ、デクシア
1.4─2%下落した。
世界経済の回復腰折れ懸念から、鉱山株も値を下げた。ベダンタ・リソーシズ
半面、仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)
タリアの高級ブランドのブルガリ
で買収すると発表したことを受け、高級ブランド銘柄は買われた。
スイスのリシュモン
スウェーデンのインベスターAB
2.8%上昇。
テルモ<4543.T>は、輸血関連事業大手の米カリディアンBCTホールディングス(コロ
ラド州)を26億2500万ドル(約2152億円)で買収すると発表した。インベスタ
ーABは、プライベート・エクイティ(PE)のEQT IVと共同で、カリディアンの
親会社であるスウェーデンの大手医療機器メーカー、ガンブロ(Gambro)の経営権
を握っている。
<ユーロ圏債券> ムーディーズによるギリシャ格下げを受け、ギリシャとポルトガル
の国債利回りが上昇した。ポルトガル国債利回りは9日の2年債入札を前に、ユーロ導入
以来の最高水準をつけた。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、ギリシャの債務削減計画に対する懸
念を理由に、同国の信用格付けを従来の従来の「Ba1」から3ノッチ引き下げ「B1」
とした。ムーディーズは、ギリシャの債務削減計画は実施に困難が伴うと指摘。2013
年以降、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)からの融資に必要な条件を満たせず
に債務再編に追い込まれるリスクがあるとの見方を示した。
10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は7ベーシスポイント(bp)拡大の
917bpとなり、独連邦債をアンダーパフォームした。
ポルトガル国債も利回りが上昇。2年物
マークイットによると、ギリシャ国債の5年物クレジット・デフォルト・スワップ
(CDS)スプレッドは、52bp拡大し1035bpとなった。
独連邦債先物3月限
限月となる6月限
独連邦債は、10年物利回り
方、2年物利回り
ブがスティープ化した。
原油先物
リスク資産に向けられるなか、独連邦債はほぼ終日圧迫された。
欧州中央銀行(ECB)総裁が前週、4月利上げもあり得ることを示唆したことを受
け、市場は安全志向による債券買いから当局者のインフレ抑制に向けた動きに関心を移し
ている。
このようななか、7日は長期債に利食い売りが出たこともあり、独連邦債短期債が長期
債をアウトパフォームしたものの、今後は独連邦債の2・10年物イールドカーブに対す
るフラット化圧力が強まる公算が大きい。
[東京 8日 ロイター]