💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

欧州市場サマリー(7日)

発行済 2011-03-08 04:52

             1352GMT 4日終盤

ユーロ/ドル    1.4012 1.3982

ドル/円    82.120 82.260

ユーロ/円 115.06 115.05

             7日終値   前営業日終値

株 FT100    5973.78(‐16.61) 5990.39

  クセトラDAX     7161.93(‐16.97) 7178.90

金 現物午後値決め 1437.50       1427.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.785 (+0.010)  0.658(0.648)

独連邦債2年物 1.763(1.746)

独連邦債10年物(3月限) 123.14 (‐0.01) 3.280(3.271)

独連邦債30年物   3.717(3.705)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> ユーロが対ドルで一時1.40ドル台に上昇、4カ月ぶり高値をつけた。欧

州中央銀行(ECB)が4月に利上げに踏み切るとの観測が背景で、ギリシャの格下げの

影響は限定的。

 <株式> ロンドン株式市場は鉱山株を中心に売られ続落した。中東で武力衝突が激し

さを増し原油価格が上昇する中、投資家のリスク選好度が低下した。

 リビアで政権側と反体制派の戦闘が激化していることから、北海ブレント先物

は1バレル=116ドルを上回った。インフレにより世界経済の回復が腰折れしかねない

との懸念が投資家の間で高まっている。

 原油価格の上昇を背景に銅をはじめ非鉄金属相場が軒並み下落。8日に決算発表を控え

た銅生産大手アントファガスタは1.2%安となった。

 同じく8日に決算を発表する保険のオールド・ミューチュアルは0.8%、エ

ンジニアリング大手のウィアー・グループは0.6%それぞれ下落した。

 一方、BPは0.7%高、BGグループは0.3%高となった。UBSと

シティグループが、原油価格の上昇は石油セクターにプラスになると指摘した。

 欧州株式市場は続落。原油価格による世界経済回復への影響をめぐる懸念から、終盤に

かけて売りが膨らんだ。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は4.67ポイント(0.41

%)安の1143.86。同指数は一時、M&A(合併・買収)関連のニュースが追い風

となり、1157.38まで買われる場面もあった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.76ポイント(0.60%)安

の2931.42。

 ルランド・リサーチのストラテジスト、ハイノ・ルランド氏は「不透明感が高まってお

り、米株が下げに転じたことを受けて、利食い売りが広がった」と指摘。「リビア問題は

継続しており、原油価格が経済回復を妨げるとの懸念がある。リスクプロファイルへのエ

クスポージャーを減らす動きが続くだろう」との見方を示した。

 銀行株が安い。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによるギリシャ格

下げを受け、ユーロ圏周辺国へのエクスポージャーを抱える銀行が特に売られ、デクシア

、クレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラルはすべて

1.4─2%下落した。

 世界経済の回復腰折れ懸念から、鉱山株も値を下げた。ベダンタ・リソーシズ

、リオ・ティント、カザキミスは1.7─3.6%安。

 半面、仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が、イ

タリアの高級ブランドのブルガリを約37億ユーロ(51億9000万ドル)

で買収すると発表したことを受け、高級ブランド銘柄は買われた。

 スイスのリシュモンは2.2%高。 バーバリーは3.6%急伸。

 スウェーデンのインベスターABもM&A関連のニュースが追い風となり

2.8%上昇。

 テルモ<4543.T>は、輸血関連事業大手の米カリディアンBCTホールディングス(コロ

ラド州)を26億2500万ドル(約2152億円)で買収すると発表した。インベスタ

ーABは、プライベート・エクイティ(PE)のEQT IVと共同で、カリディアンの

親会社であるスウェーデンの大手医療機器メーカー、ガンブロ(Gambro)の経営権

を握っている。

 <ユーロ圏債券> ムーディーズによるギリシャ格下げを受け、ギリシャとポルトガル

の国債利回りが上昇した。ポルトガル国債利回りは9日の2年債入札を前に、ユーロ導入

以来の最高水準をつけた。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、ギリシャの債務削減計画に対する懸

念を理由に、同国の信用格付けを従来の従来の「Ba1」から3ノッチ引き下げ「B1」

とした。ムーディーズは、ギリシャの債務削減計画は実施に困難が伴うと指摘。2013

年以降、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)からの融資に必要な条件を満たせず

に債務再編に追い込まれるリスクがあるとの見方を示した。

 10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は7ベーシスポイント(bp)拡大の

917bpとなり、独連邦債をアンダーパフォームした。

 ポルトガル国債も利回りが上昇。2年物が6.24%、10年物

が7.65%となり、ともにユーロ導入以来の最高水準を更新した。

 マークイットによると、ギリシャ国債の5年物クレジット・デフォルト・スワップ

(CDS)スプレッドは、52bp拡大し1035bpとなった。

 独連邦債先物3月限は12ティック安の123.03で清算した。8日に中心

限月となる6月限は10ティック安の121.64。

 独連邦債は、10年物利回りが0.5bp上昇し3.389%となる一

方、2年物利回りは1.1bp低下して1.759%となり、イールドカー

ブがスティープ化した。

 原油先物が2年半ぶり高値圏から下落してリスク選好が回復し、資金が株式など

リスク資産に向けられるなか、独連邦債はほぼ終日圧迫された。

 欧州中央銀行(ECB)総裁が前週、4月利上げもあり得ることを示唆したことを受

け、市場は安全志向による債券買いから当局者のインフレ抑制に向けた動きに関心を移し

ている。 

 このようななか、7日は長期債に利食い売りが出たこともあり、独連邦債短期債が長期

債をアウトパフォームしたものの、今後は独連邦債の2・10年物イールドカーブに対す

るフラット化圧力が強まる公算が大きい。

                           [東京 8日 ロイター]

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます