1336GMT 30日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
31日終値 前営業日終値
株 FT100 5908.76(‐39.54) 5948.30
クセトラDAX 7041.31(‐15.84) 7057.15
金 現物午後値決め 1439.00 1425.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.485 (‐0.010) 0.711(0.730)
独連邦債2年物 1.795(1.761)
独連邦債10年物(6月限) 121.19 (‐0.24) 3.362(3.341)
独連邦債30年物 3.835(3.824)
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<為替> ユーロが全面高。3月のユーロ圏欧州連合(EU)基準消費者物価指数
(CPI)の伸びが予想に反して加速したことを受け、4月のユーロ圏利上げ観測が強ま
った。
ただ、ユーロ圏周辺国の債務問題が第2・四半期も継続すると予想されるなか、ユーロ
の上昇勢いが一時的なものとなる可能性がある。
<株式> ロンドン株式市場は7営業日ぶりに反落。ユーロ圏周辺国の財政状況をめぐ
る懸念が深まっていることが圧迫した。
アイルランドは市場の引け時間に国内銀行に対するストレステスト(健全性審査)の結
果を発表し、同国の4大銀行が経済状況が悪化した場合損失に持ちこたえるため、
240億ユーロ(341億ドル)の追加資本が必要になるとの見解を示した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は39.54ポイント(0.66%)安の
5908.76。
商いは活況で、出来高は過去90日平均の126%となった。
ポルトガルの2010年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率8.6%となり、政
府目標の7.3%を達成できなかったことも、周辺国の財政状況をめぐる不安を高める一
因となった。
HSBC
ル
ただ、商品価格の上昇を手がかりに鉱山・エネルギー株の一角が値上がりしたことで、
相場は下げ渋った。
ランドゴールド・リソーシズ
2.8%高。
欧州株式市場は反落して終了した。株価はこれまで2週間にわたりほぼ一環して上げて
きたが、第1・四半期最後の取引となったこの日はポルトガルの債務懸念が再燃するなか、
利益確定の売りが先行した。
この日はまた、取引終了後にアイルランドの銀行ストレステスト(健全性審査)の結果
が公表されたことから、様子見姿勢も強かった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.75ポイント(0.86%)安
の1124.88で終了した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は25.53ポイント(0.87%)
安の2910.91。
グローバル・エクイティーズのデビッド・ティボー氏は「ポルトガルの債務問題から、
アイルランドの銀行健全性、日本の震災、中東における騒乱に至るまで、依然として多く
のリスクが存在する。このため、今四半期に大きく上昇した一部の銘柄を中心に利益確定
売りが出た」と述べた。
取引終了後にアイルランドが公表した国内銀行に対するストレステストの結果によると、
同国の4大銀行が必要とする追加資本は240億ユーロ(341億ドル)。ソシエテ・
ジェネラルのマーク・ロバーツ氏は「予想の下限となったもようだが、市場はこれで済む
と納得するのか、また欧州全体にどのような影響を及ぼすのか、などの疑問は残る」と述
べた。
第1・四半期に大きく上げた銘柄が売られ、クレディ・アグリコル
%安、ソシエテ・ジェネラル
ディ・アグリコルが22%、ソシエテ・ジェネラルが14%となった。
<ユーロ圏債券> ポルトガル国債の利回りが大幅に上昇した。同国がこの日、
2010年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が8.6%となり、目標の7.3%
に届かなかったことを明らかにしたことが重しとなった。また周辺国国債も売られた。
ポルトガル国債10年物利回りは8.6%を上回る水準に上昇。対独連邦債利回りスプ
レッドは530ベーシスポイント(bp)を超える水準に拡大した。
欧州中央銀行(ECB)が予想に反し、アイルランドの銀行に対する中期の流動性支援
策をこの日発表しないとのニュースも、周辺国国債に対する地合いを一段と悪化させた。
周辺国に対する圧力が再燃するなかで、比較的底堅い動きをみせていたスペイン国債も、
この日は対独連邦債利回りスプレッドが10bp拡大。ただ依然として200bpの水
準は下回っている。
これに対し、バークレイズ・キャピタルの欧州債券ストラテジスト、ヒュー・ウォーシ
ントン氏は、スペイン国債の利回り上昇は、周辺国への波及リスクが高まっている兆候で
はなく、周辺国に対する地合いの悪化に乗じた利食い売り、との見方を示した。
引け後に国内銀行のストレステスト(健全性審査)結果が発表されたアイルランドの国
債も、対独連邦債利回りスプレッドが約10bp拡大した。
ブロクサム・ストックブローカーズのチーフエコノミスト、アラン・マックエイド氏は
「240(億ユーロ)はほぼ想定内の数字だ」と指摘。「政府が確保していた金額内に収
まったという点は朗報だが、おそらく格下げによる悪影響に相殺され、ストレステストの
結果が相場に大きな影響を与えるとは予想していない」と述べた。
アイルランドの期間5年のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は29bp上
昇の648。ただテスト結果発表後も変わらずだった。
独連邦債先物
3月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)上昇率が大幅に加速したことを受け、欧州中
央銀行(ECB)による来月の利上げ観測が高まった。
[東京 1日 ロイター]