1251GMT 4日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
5日終値 前営業日終値
株 FT100 6007.06(‐9.92) 6016.98
クセトラDAX 7175.31(‐0.02) 7175.33
金 現物午後値決め 1433.50 1435.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.480 (‐0.010) 0.646(0.638)
独連邦債2年物 1.841(1.826)
独連邦債10年物(6月限) 120.95 (‐0.22) 3.390(3.364)
独連邦債30年物 3.872(3.837)
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<為替> ユーロが対米ドルで続落。格付け会社ムーディーズによるポルトガル格下げ
や中国の利上げが重しとなっている。
ユーロ/ドル
<株式> ロンドン株式市場は小反落。中国利上げを嫌気し鉱山株が売られたほか、欧
州債務 危機をめぐる懸念から銀行株も下落した。
銀行株ではバークレイズ
1.2%それぞれ下落。格付け会社ムーディーズによるポルトガル格下げが重しとなった。
ブリューウィン・ドルフィンのチーフストラテジスト、マイク・リンホフ氏は「途上国
の金利上昇に加え、今週には欧州中央銀行(ECB)が利上げに踏み切るほか、米連邦準
備理事会(FRB)も6月にQE2(量的緩和第2弾)をおそらく終了させるだろう。こ
れらすべてが潮目の変化を物語っている」と指摘。「ディフェンシブ(銘柄)が主導力を
発揮するような段階に入っている可能性がある」と指摘した。
また原油価格の高止まりも、相場の重しになっているという。
個別銘柄ではボーダフォン
ョン・セキュリティーズが同社の投資判断を「リデュース」に引き下げたことが嫌気され
た。また野村も同社の業績見通しを引き下げた。
半面、ベダンタ・リソーシズ
ン・エネジー
信している、との見解を示したことが好感された。
欧州株式市場はやや上昇。中東・北アフリカで政情不安が続くなか原油価格が上昇した
ことを受け、エネルギー関連株に買いが入った。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.08ポイント(0.18%)上
昇し、終値としては3月9日以来の高値となる1143.94で終了した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.88ポイント(0.17%)安の
2950.96で引けた。
北海ブレント原油先物
更新。これを受け、エネルギー関連株が買われ、トタル
ループ
欧州中央銀行(ECB)が7日の理事会で利上げを決定するとの観測が高まるなか、ア
ナリストの間からは世界的に金融政策が引き締められたとしても、株価は上昇を続けると
の見方がでている。
ルランド・リサーチのストラテジスト、ハイノ・ルランド氏は「債券価格のバブルはま
もなくはじけるとみられるが、株式は選好される」と指摘し、特に日本での震災復興需要
から、建設関連株がアウトパフォームするとの予想を示した。
またこの日は、米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)
業の米ナショナル・セミコンダクター
テク株に買いが入った。
独半導体メーカーのインフィニオン
クトロニクス
<ユーロ圏債券> ポルトガル国債の利回りがユーロ導入以来の高水準をつけた。格付
け会社ムーディーズによる格下げを受け、国際支援要請への圧力が高まるなか、同国債の
利回りは今後10%を超えるとみられている。
5日付のポルトガル日刊紙ジョルナル・デ・ネゴシオスが、ポルトガルの大手銀行は政
府債の購入をやめる方針で、暫定政府に対し6月5日の総選挙までの資金確保に向け短期
融資を模索するよう促していると報じたことも、圧迫材料となった。
また、複数の関係筋がロイターに対し明らかにしたところによると、ポルトガルの大手
金融機関は6月5日の総選挙までの間、150億ユーロ程度のつなぎ融資が必要との見方
を4日の中銀との会合で伝えた。
ポルトガル国債10年物利回り
また、CMAによると、ポルトガル国債クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
は41%の確率で、ポルトガルが5年以内に債務不履行(デフォルト)に陥るとの見方を
織り込んだ。2月末時点では33%の確率が織り込まれていた。
ムーディーズはこの日、ポルトガルの長期ソブリン債格付けを「A3」から「Baa1」
に1段階引き下げた。
ポルトガル国債の利回りは上昇を続けており、主要格付け会社3社による格下げは、利
回りの上昇基調を加速させている。
ウエストLBのストラテジスト、ミヒャエル・ライスター氏は、ポルトガル国債利回り
がどの程度上昇するかは、ギリシャ国債の利回り動向を手がかりにすることができると指
摘。「ギリシャ国債5・10年物の利回り水準を踏まえると、ポルトガル国債の利回りに
はかなりの上昇余地が残されている」と述べた。
ギリシャ国債2年物
700ベーシスポイント(bp)上回っている。
欧州中央銀行(ECB)による利上げ観測も、周辺国債券への圧迫材料となった。
独連邦債は概ね安定的に推移。軟調なポルトガル国債の動きに下支えされる格好となっ
た。しかし、7日のECB理事会を控え、利回りの上昇基調は継続している。
[東京 6日 ロイター]