1318GMT 8日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
11日終値 前営業日終値
株 FT100 6053.44(‐ 2.31) 6055.75
クセトラDAX 7204.86(‐12.16) 7217.02
金 現物午後値決め 1468.00 1469.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.430 (+0.010) 0.805(0.816)
独連邦債2年物 1.918(1.916)
独連邦債10年物(6月限) 120.04 (+0.00) 3.491(3.486)
独連邦債30年物 3.991(3.988)
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<為替> ドルが上昇。8日夜にオバマ大統領と議会指導部が2011会計年度(10年
10月─11年9月)予算をめぐる協議で合意し、政府機関の閉鎖が回避されたことを受け
た動き。
序盤の取引でユーロ/ドル
は8日の取引で1.4486ドルと、対ドルで1年3カ月ぶりの高値をつけていた。
<株式> ロンドン株式市場はほぼ横ばい。米企業決算シーズンの開始を控え、警戒感
が広がった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は、取引の大半をプラス圏で推移していたが、2.31
ポイント(0.04%)安の6053.44で引けた。
11日引け後に発表されるアルミ大手アルコア
をめぐっては、商品(コモディティ)価格上昇による利益率への影響が注視される可能性
が高い。
ブリューウィン・ドルフィンのチーフストラテジスト、マイク・リンホフ氏は「企業利
益の勢い失速に関する兆候に対し、市場は非常に神経質になるだろう」と指摘した。
銀行株はしっかり。 英銀行独立委員会(ICB)はこの日、大手リテール銀行の狭義
の中核的自己資本(コアTier1)を最低10%とすることなどを提言した中間報告書
を公表した。 一部では、新銀行自己資本規制「バーゼルIII」で主に普通株で構成すると
規定されているコアTier1基準について、15─20%と予想する向きもいたため、
懸念していたほど厳しい内容にならなかったとの安堵(あんど)感から買われた。
バークレイズ
鉱山株も買われ、BHPビリトン
クレディ・スイスはBHPビリトンの投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォ
ーム」に引き上げる一方、エクストラータ、リオ・ティントについては引き続き「コア・
ストラクチュラル・ピック」とした。
欧州株式市場は小幅安。独建設大手ホッホティーフ
ことを受け、同社株が急落、建設関連にも売りが出た。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.10ポイント(0.18%)安
の1146.35。前週末につけた5週間ぶり高値から押し戻されたものの、50日移動
平均水準は上回った。
出来高は90日平均の8割程度。指数は今年3月中旬につけた年初来安値からは7%強
上昇している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.08ポイント(0.34%)安
の2974.58。
マッコーリー(ロンドン)の株式調査部長、デービッド・リチャーズ氏は「投資家はリ
ビアなど一部の問題をにらみつつ、さらなるリスクをとりたがっている。欧州株のバリュ
エーションは依然良好とみられる」と述べた。
投資家の不安心理を示す主要指数であるVDAX─NEWボラティリティ 指数<.V1XI>
は1.3%低下し7週間ぶりの低水準に迫った。指数の低下は投資家のリスク選好拡大を
示す。
ホッホティーフ
4億2700万豪ドル(4億5000万米ドル)の赤字を計上するとの見通しを明らかに
した。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、当初4億2600万豪ドルの黒字
が見込まれていた。同社は財務状況の改善に向け7億5700万豪ドルの資金調達を行う
方針も表明。ホッホティーフのリュトケストラトケッター最高経営責任者(CEO)は辞
任した。
自動車株では、ダイムラー
判断を従来の「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。
ルノー
ペラタ最高執行責任者(COO)が辞任した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債10年物利回りが2009年8月以来初めて3.5%を上
回った。欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測を背景に、独連邦債利回りは今後も全
般的に上昇傾向が続くとみられている。
ノルディア銀行のチーフアナリスト、ニールズ・フロム氏は「独連邦債市場を動かして
いるのはマクロに関するもので、ECBやインフレなどが手掛かりとなっている」と指摘
した。
金利変動の影響を最も受けやすい独連邦債2年物利回りは
と、2008年12月以来の高水準となった。10年物利回り
ーシスポイント(bp)上昇の3.505%。
独連邦債先物
米国債は独連邦債をアウトパフォームしており、10年物米国債と独連邦債の利回りス
プレッド
る水準となっている。
一方、ポルトガル国債利回りは小動きとなった。欧州委員会、ECB、国際通貨基金
(IMF)の当局者は、12日にリスボンでポルトガルに対する金融支援の詳細について
協議する見通し。
トレーダーによると、支援策の条件が明確になるまで、ポルトガル国債に対しては様子
見ムードが広がる可能性が高い。
ユーロ圏の複数の財務相がギリシャの財政目標達成を危ぶみ、債務再編の可能性に言及
したとの報道があったが、ギリシャ国債の利回りは底堅かった。ただ、債務再編に関する
うわさが熱を帯びれば、緊張が再び高まる可能性があるとみられている。
[東京 12日 ロイター]