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欧州市場サマリー(12日)

発行済 2011-04-13 03:48

             1339GMT 11日終盤

ユーロ/ドル    1.4514 1.4434

ドル/円    84.180 84.590

ユーロ/円 122.16 122.22

             12日終値   前営業日終値

株 FT100 5964.47(‐ 88.97) 6053.44

  クセトラDAX     7102.91(‐101.95) 7204.86

金 現物午後値決め 1450.50       1468.00  

           

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  98.450 (+0.025)  0.786(0.805)

独連邦債2年物 1.870(1.918)

独連邦債10年物(6月限) 120.55 (+0.65) 3.437(3.491)

独連邦債30年物   3.948(3.991)

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 <為替> ユーロが1.45ドルを上回る水準に上昇し、対ドルで1年3カ月ぶり高値

を更新した。

 中国によるユーロ買いのうわさや、同国がスペイン国債買い入れを継続する意向を示し

たことが支援材料となっている。

 電子取引システムEBSでの序盤の取引でユーロ/ドルは0.5%高の

1.4510ドル。一時は1.4518ドルをつけ、1年3カ月ぶり高値を更新した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は大幅安。福島原発危機や東日本大震災による日本・世界

経済への影響をめぐる懸念を背景に、商品(コモディティ)関連株が売られた。

 売上高が予想を下回る決算を発表した米アルミ大手アルコアが米国市場で下落し

ていることも、鉱山株に重しとなった。鉱山株のほか、半導体設計会社ARM

どのハイテク株も値を下げた。ARMは3.9%安。

 13日に決算発表を控えたリオ・ティントは2.8%安。

 チャールズ・スタンレーのテクニカルアナリストは、FT100種は3月の安値から

8%上昇していることから、トレーダーの多くは利食い売りの口実を模索すると指摘。

現在の4月安値である5908の支持線水準は注視する価値があるとして、「これを下回

れば、上昇局面が終わったことを強く示唆している」と述べた。

 ゴールドマン・サックスが商品(コモディティ)関連取引で利益確定を推奨したことで

原油価格が下落しており、エネルギー株を圧迫した。

 半面、クルーズ船運営のカーニバル、インターナショナル・コンソリデーテッ

ド・エアラインズは、原油安を追い風にそれぞれ4.7%、4.5%上昇した。

 欧州株式市場は続落し、FTSEユーロファースト300種指数は約1カ月ぶりの大幅

な下落率となった。福島原発危機を背景に、利食い売りが優勢となった。

 前日発表された米アルミ大手アルコアの決算で、売上高が予想を下回ったことも、

今後本格化する企業決算への懸念を高めた。 

 鉱山・金属株の下げがきつく、エクストラータは4.1%急落。アルセロール

ミタルは3%値を下げた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は19.07ポイント(1.66%)

安の1127.28で終了し、終値としては約2週間ぶりの安値となった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は42.25ポイント(1.42%)安

の2932.33。

 FTSEユーロファースト300種指数、STOXX欧州600指数<.STOXX>、DJユ

ーロSTOXX50種指数、クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>、CAC40

種平均指数(パリ)<.FCHI>はすべて50日移動平均を下回っており、弱気な兆候を明確

に示している。

 アルファバリューの調査部門責任者、ピエール・イブ・ゴティエ氏は「厳密には、バリ

ュエーションは引き続き非常に割安な水準にあるが、エネルギー・商品(コモディティ)

価格の上昇や利上げによる企業業績への影響について、懐疑的な見方が高まっている。こ

れらはまだ利益見通しには完全には織り込まれていない」と指摘。

 「利益の伸びは年初頃に期待していたほど高くはなく、2─3%下回る見通しだ。業績

見通しの下方修正が行われており、市場にとっては決して好材料ではない。ただプラスの

面では、長らく待たれていたM&A(合併・買収)の復活が始まっている。現在の金利水

準は買収を容易にしているようだ」と述べた。

 エネルギー株も売られた。ゴールドマン・サックスが原油相場反転の可能性について再

度警告したほか、国際エネルギー機関(IEA)が原油高による需要減退懸念について指

摘したことを受けて、米原油先物が急落したことが重しとなった。

 英BPは2.8%安。仏トタルは2.5%安。スペインのレプソル

P.MC>は3%値を下げた。

 

 <ユーロ圏債券> 前日に福島第1原子力発電所の事故評価がチェルノブイリ事故と並

ぶ「レベル7」に引き上げられたことを受け、独連邦債価格が上昇した。ただ長期的な下

落トレンドには変わりはない。

 独連邦債10年物利回りはこの日は前日比5.4ベーシスポイント(b

p)低下の3.438%で推移。独連邦債先物は62ティック高の120.52

で推移した。 

 10年債利回りは過去2週間は3.5%近辺で推移。この日は低下したものの、この水

準を超えて上昇するのは時間の問題と見られており、実際にそうなった場合、同利回りは

2008─2010年の利回り低下局面から61.8%戻した水準となる3.7%を目指

して上昇するとの見方が出ている。

 

 欧州中央銀行(ECB)追加利上げについては、75%の確率で6月に2回目の利上げ

が実施され、25%の確率で年内に3回目の利上げが実施されるとの予想はすでに織り込

み済み。一方、イングランド銀行(英中央銀行)が初めての利上げに踏み切る時期の予想

は8月から10月に後押しされている。

 こうしたなか、英国の短期債利回りが低下したため英国債の長短利回り格差が拡大。ユ

ーロ圏ではECBによる追加利上げ観測が高まるなか短期債利回りが上昇したため、英国

債のイールドカーブはユーロ圏国債のイールドカーブに対し2010年11月以来の水準

にスティープ化した。

 10年物の英国債と独連邦債との利回り格差は26bpと

なり、2009年末以来の低水準となった。

 

 この日はオランダが30年債を発行し、無難に15億ユーロを調達。13日

に控えるドイツの30年債入札も、調達目標額が20億ユーロと比較的小規

模なこと、また独連邦債10年物と30年物の利回り格差が拡大していることから、堅調

な需要を集めると見られている。 

 ユーロ圏周辺国では、ポルトガルの短期債利回りがやや上昇した。欧州委員会、ECB、

国際通貨基金(IMF)高官はリスボンで会合を開き、救済プログラムの具体的な内容に

ついて協議を始めた。

 

                          [東京 13日 ロイター]

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