1356GMT 18日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
18日終値 前営業日終値
株 FT100 5896.87(+26.79) 5870.08
クセトラDAX 7039.31(+12.46) 7026.85
金 現物午後値決め 1490.50 1493.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.440 (‐0.020) 0.817(0.728)
独連邦債2年物 1.816(1.742)
独連邦債10年物(6月限) 122.10 (‐0.35) 3.287(3.241)
独連邦債30年物 3.791(3.758)
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<為替> ユーロが対ドルで小幅上昇。4月のユーロ圏総合購買担当者景気指数
(PMI)速報値が予想を上回って上昇したことが支援した。
ただ、ギリシャをめぐる懸念は根強く、引き続きユーロを圧迫するとみられている。
<株式> ロンドン株式市場は反発。売られ過ぎていたコモディティ(商品)株に買い
が入り、相場を押し上げた。半面、ソブリン債懸念は銀行株を圧迫した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は26.79ポイント(0.46%)高の
5896.87。
リスク回避の動きが一部後退するなか、コモディティ株の買いが優勢となった。フレス
ニロ
銀行株は安い。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
ロイズ・バンキング・グループ
0.1%安となった。
米ゴールドマン・サックス
支援材料とはならなかった。
個別銘柄では、バーバリー
通年利益が予想の上限になるとの見通しを示した。
欧州株式市場は反発。前日はスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米格付
け見通し引き下げを嫌気し大きく売られたが、この日は好決算を受け、地合いが改善した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.68ポイント(0.42%)高
の1117.10で終了。ただ米株が序盤の高値から押し戻されたことを受け、終盤にか
けて上げ幅を削った。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.65ポイント(0.34%)高の
2857.61。
力強い決算が業績見通しへの信頼感を高めており、前日のLVMH(モエ・ヘネシー・
ルイ・ヴィトン)
のバーバリー
スウェーデンのベアリングメーカー、SKF
を受けて、原料価格上昇による工業セクターの利益率悪化懸念が和らいだ。
ロンドンに拠点を置くあるファンドマネジャーは「グローバル企業、特に製造業関連は、
利益やキャッシュが増加する見通しだ。ポンドやドルが現在の水準で輸出できる余地が
大きい」と述べた。
株式市場は上昇したものの、ギリシャの債務再編の可能性をめぐる懸念を背景に、金融
市場ではユーロ圏の債務危機に対する根強い警戒感がくすぶっている。
ギリシャの銀行株指数<.FTATBNK>は1.2%高。前日の大幅安からは回復したが、同指
数は依然として1997年初めにつけた安値水準で推移している。
<ユーロ圏債券> 独連邦債価格が下落した。前日に米国債に対し大幅に上昇していた
ことから利食い売りが発生、スペインが20日に実施する10年債と13年債の入札に備
える動きも独連邦債を圧迫した。
これまでギリシャ、アイルランド、ポルトガルの各国が資金調達コストの上昇に耐えら
れず欧州連合(EU)などに対する金融支援要請に追い込まれているが、20日のスペイ
ンの国債入札は同国が同じ轍を踏まずに済むか見極める上での試金石となるとの見方が出
ている。
また、ギリシャが債務再編を迫られるとの憶測が払しょくしきれないなか、ギリシャの
短期債利回りはこの日も上昇を続け、前日比1%ポイント以上高い21.5%に達した。
独連邦債先物6月限
社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国の格付け見通しを「安定的」から
「ネガティブ」に引き下げたことを受け、1ポイント以上上昇していた。市場関係者は
「前日に欧州(の国債)が米国債を大幅にアウトパフォームしたため、利食い売りの動き
が活発化している」としている。
ただ前日の取引で米国債価格が持ちこたえたことから、S&Pの格付け見通し引き下げ
の市場に対する影響はおおむね限定的だったことがうかがえた。このため、アナリストの
間では米国債と独連邦債との利回り格差がさらに縮小するとの見方が出ている。
この日は独連邦債10年物
シスポイント(bp)低い水準で推移。前日は急拡大していた。欧州中央銀行(ECB)
が米連邦準備理事会(FRB)より早い時期に金融引き締めに動いていることから、同利
回り格差は長期的には縮小トレンドにあるが、市場では次第にこのトレンドに戻るとの見
方が強い。
周辺国国債では、前週末から上昇を続けているスペイン国債10年物
回りが5.55%近辺に達し、ユーロ導入後の最高水準まであと20bpに迫った。
ウェストLBの金利ストラテジスト、マイケル・レイスター氏は20日のスペイン国債
入札について、スペイン国債は売られているものの、入札は基本的に問題なくこなされる
との見方を示した。
ギリシャ国債利回りは全般的に上昇したものの、これまでと比べ上昇のペースは鈍化し
た。10年物
最高水準を更新した。
[東京 20日 ロイター]