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欧州市場サマリー(5日)

発行済 2011-05-06 03:36

           1340GMT    4日終盤

Euro/dlr 1.4699     1.4821

Dlr/yen 79.850     80.580

Euro/yen 117.38     119.44

 

           5日終値   前営業日終値

株 FT100 5919.98(‐64.09) 5984.07

  クセトラDAX    7376.96( +3.03) 7373.93

金 現物午後値決め 1511.00     1541.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  98.490 (+0.085)  0.776(0.843)

独連邦債2年物 1.768(1.916)

独連邦債10年物(6月限) 123.10 (+0.62) 3.219(3.300)

独連邦債30年物   3.738(3.789)

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 <為替> ユーロが大幅下落。欧州中央銀行(ECB)がこの日開いた理事会で、追加

利上げのタイミングについて、明確なシグナルを送らなかったことが背景にある。

 これを受け、米国をはじめとする一部先進国における景気減速の兆候に端を発したリス

ク回避姿勢が一段と強まった。

 ユーロ/ドルは1%安の1.4666ドル。 

 一方、ドルは対円で1%安の79.80円と、日米欧の主要中銀が東日本大震災

後の円急騰を抑えるため円売り協調介入に踏み切った3月18日以来の安値水準をつけて

いる。

 

 <株式> ロンドン株式市場は、鉱山関連株と銀行株が売られ、続落して終了した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は64.09ポイント(1.07%)安の59

19.98。

 商品価格下落を受け鉱山関連株が売られ、ロイヤル・ダッチ・シェルは1.8%安、

ロンミンは4.1%安。銀価格下落を受け、フレスニロは4.6%安。

 英銀大手のロイズが不当販売保険に絡み32億ポンド(53億ドル)の引当金

を計上したとの発表を受け、銀行株<.FTNMX8350>全体に売りが広がり、相場を押し下げた。

ロイズは8%安で終了。シュローダーは9.2%安で取引を終えた

 欧州株式市場は続落。さえない決算を嫌気し銀行株が売られたほか、経済回復ペースを

めぐる不透明感の高まりを背景とする商品(コモディティ)価格下落を受けて、大型の鉱

山株が売られた。

 ただ、下げ幅は限定的だった。欧州中央銀行(ECB)がこの日開いた理事会で、6月

の追加利上げの可能性が低いことを示唆し、短期的には投資家が緩和政策の恩恵を受ける

余地を残した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は3.25ポイント(0.29%)

安の1131.36。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は25.48ポイント(0.86%)安

の2926.54。

 さえない決算を嫌気し、英ロイズ・バンキング・グループは8%、仏ソシエテ・

ジェネラルは5%それぞれ急落。

 商品価格の下落が重しとなり、STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は0.8%下

落した。

 この日発表された米新規失業保険週間申請件数(季節調整済み)は、前年8月半ば以来

8カ月ぶりの高水準に増加し、6日の米雇用統計の発表を控え、経済回復ペースをめぐる

不透明感が高まった。  

 トリシェECB総裁は理事会後の会見で、通常翌月の利上げを示唆する「強い警戒

(strong vigilance)」という表現を用いず、6月の利上げ公算は小さいことを示唆した。

一方で、「すべての動向を引き続き非常に注意深く監視(monitor very closely)していく」

と述べ、7月利上げの可能性は残した格好となった。

 独アディダスは、市場のトレンドに逆行し7.3%急伸。同社は、米国、中

国、ロシアの旺盛な需要が、東日本大震災による利益押し下げの影響を相殺するとの見方

を示し、売上高予想を再度引き上げた。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が上昇した。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が理

事会後の会見で、早期の追加利上げの

可能性を示唆しなかったことを受けた動き。

 ECBはこの日の理事会で、主要政策金利であるリファイナンス金利を1.25%に、

下限金利の中銀預金金利を0.50%に、上限金利の限界貸出金利を2.00%にそれぞ

れ据え置く決定をした。据え置きは市場の予想通り。

 トリシェECB総裁は理事会後の会見で、通常1カ月後の利上げを示唆する「強い警戒

(strong vigilance)」という言葉を用いず、6月の利上げ公算は小さいことをほのめか

した。一方、7月利上げの可能性は残る格好となった。

 6月利上げの観測が後退するなか、独連邦債2年・10年物の利回り格差は7ベーシス

ポイント(bp)拡大し145bpとなった。

 同2年物利回りは13bp低下の1.78%。一時は、6月利上げの観測

から、約2年半ぶりの水準となる1.95%に上昇していた。

 同10年物利回りは7bp低下の3.23%。

 トリシェ総裁の会見前、2年・10年物の利回り格差は、09年1月以来の低水準とな

る137bpまで縮小していた。

 コメルツバンクのストラテジスト、クリストフ・リーガー氏は「最近にはないハト派的

なメッセージだった。市場では短期的に一服感が広がるだろう。しかし中期的には、7月

利上げの可能性が明確になるに従い、(イールドカーブは)一段とベアフラット化するだ

ろう」と述べた。

 独連邦債先物は60ティック高の123.08をつけた後、122.90付近

で推移した。

 ユーロ翌日物無担保金利加重平均(EONIA)は、短期金融市場で、年内に少なくと

も2回の利上げが実施されるとの見方が織り込まれていることを示した。

 ユーロ圏周辺国債券は独連邦債をアンダーパフォームした。ポルトガル国債2年物

利回りは5bp上昇の11.71%、同10年物利回りは

15bp上昇の10.21%。

 ギリシャ国債と独連邦債のスプレッドは拡大。トリシェ総裁が会見で、ギリシャの債務

再編の可能性を否定したものの、支えとはならなかった。 

   

                            [東京 6日 ロイター]

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