1300GMT 10日終盤
Euro/dlr
Dlr/yen
Euro/yen
11日終値 前営業日終値
株 FT100 5976.00(‐42.89) 6018.89
クセトラDAX 7495.05(‐6.47) 7501.52
金 現物午後値決め 1508.00 1513.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.485 (‐0.005) 0.756(0.773)
独連邦債2年物 1.693(1.716)
独連邦債10年物(6月限) 124.22 (+0.21) 3.108(3.130)
独連邦債30年物 3.635(3.646)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが下落。ギリシャやポルトガルへの支援をめぐる不透明感が引き続き
ユーロを圧迫している。
<株式> ロンドン株式市場は反落して終了した。ギリシャの債務問題と世界経済の先
行きに対する懸念から銀行株と商品関連株が売られ、FT総合指数は6000の大台を下
回って取引を終えた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は42.89ポイント(0.71%)安の
5976.00。
ガーディアン・ストックブローカーズのトレーディング部門責任者、アティフ・ラティ
フ氏は「売りのほとんどは、中国の消費者物価指数(CPI)を受け同国で追加利上げが
実施されるとの観測に基づいたものだ。これに加え、ギリシャ問題について欧州連合(E
U)当局者が一貫したメッセージを発していないことも売りの要因となった」と述べた。
商品価格の下落に伴い、原油関連株<.FTNMX0530>と鉱山関連株<.FTNMX1770>が売られた。
銀行株も売られ、事業戦略を発表した英HSBCホールディングス
安で終了した。
その他、配当落ちとなるBP
ダッチ・シェル
欧州株式市場は企業の好決算を手がかりに小幅続伸。
ただ、ファンドマネジャーの間からは、ユーロ圏周辺国の債務問題が解決するまで、株
価は短期的に不安定な動きになるとの声が聞かれた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.79ポイント(0.33%)高
の1153.41。ただ、米株式市場がさえない企業決算を受け下落して始まったことを
受け、同指数は一時の上げを削る展開となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.41ポイント(0.12%)高の
2942.43。
キャベンディッシュ・アセット・マネジメントのキャロライン・ビンセント氏は「長期
的にみると、欧州株は適正価格にあり今後も上昇するだろう。ただ、ソブリン債問題が解
決されるまでは、相場は引き続き不安定な展開となる」と予想した。
好決算がこの日の上昇をけん引した。
仏高級ブランドのヘルメス
を上回ったことが好感された。
仏企業の決算がとりわけ堅調となっている。トムソン・ロイター・スターマインのデー
タによると、CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>構成銘柄の62%の企業がこれまで
決算を発表し、そのうち88%が予想と一致、もしくは予想を上回った。
クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>構成銘柄では79%の企業の決算が発表
され、うち市場予想と一致、もしくは予想を上回ったのは61%。FT100種総合株価
指数(ロンドン)<.FTSE>では、82%の企業が決算発表を行い、うち予想と一致もしく
はこれを上回ったのは約50%にとどまっている。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が終盤までに前日比ほぼ横ばいとなった。ユーロ圏のイ
ンフレ上昇と利上げが予想されるなか、ギリシャ支援の可能性を見極める動きが出ている
ことを背景に、独連邦債は一時下落した後、値を戻した。
前日、ギリシャへの追加支援をめぐるうわさで逃避買いが後退し下落していた独連邦債
はこの日も一時マイナス圏で推移。アスムセン財務次官が今年のインフレ率について、公
式予想の2.25%を上回る可能性があると発言したことも要因となった。
市場では引き続きギリシャの債務再編が高い確率で織り込まれるなか、ギリシャの追加
支援が実施されるかをめぐる観測で、投資家のリスク選好度は今後も大きく変化する可能
性が高い。
独連邦債先物
124.01だった。独連邦債は9日に2カ月半ぶり高値で引けるなど最近上昇していた
ことから利食い売りが出ている。
独連邦債は英国債をアウトパフォームした。英国債は、イングランド銀行(英中央銀行)
が中期的インフレ予想を引き上げ、利上げ観測が強まったことに圧迫された。
一方、大半の周辺国債に対してはややアンダーパフォームし、ポルトガル、スペイン、
アイルランドの10年物国債と独連邦債の利回り格差は前日に続き若干縮小した。
ただ、ギリシャ国債10年物の独連邦債との利回り格差は8ベーシスポイント(bp)
拡大し1261bpとなった。前日は、来月にもギリシャへの追加支援で合意が成立する
可能性があるとの報道を受けて大きく縮小していた。
アスムセン独財務次官はこの日、来週ユーロ圏当局者が支援をめぐり協議するものの、
欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の調査団によってギリシャの財政改革の進ち
ょくが報告されるまで、いかなる決定も下さないとの見通しを示した。
独連邦債10年物
[東京 12日 ロイター]