1327GMT 17日終盤
Euro/dlr
Dlr/yen
Euro/yen
18日終値 前営業日終値
株 FT100 5923.49(+62.49) 5861.00
クセトラDAX 7303.53(+46.88) 7256.65
金 現物午後値決め 1496.50 1478.50
(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.470 (‐0.015) 0.915(0.895)
独連邦債2年物 1.829(1.794)
独連邦債10年物(6月限) 124.13 (‐0.29) 3.125(3.102)
独連邦債30年物 3.660(3.641)
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<為替> 不安定な展開の中、ユーロが対ドルで下落。ヘッジファンドや中銀の売りに
押されており、ユーロは引き続きギリシャ債務問題に圧迫されるとみられている。
この日発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、米連邦準備理事会
(FRB)が6月のQE2(量的緩和第2弾)終了後も、低金利維持の姿勢を強調すると
みられているが、一層ハト派的なスタンスが示されれば、ドルが売られる可能性がある。
<株式> ロンドン株式市場は反発。エネルギー・鉱山株の上げがこの日の上昇を主導
したほか、ランド・セキュリティーズ
この日の欧州市場引け後に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が注目
されている。
議事録では、米連邦準備理事会 (FRB)の出口戦略に関し何らかの手がかりが示さ
れる可能性があるとみられている。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は62.49ポイント(1.07%)高の
5923.49。
金属相場の値上がりに追随し、鉱山株<.FTNMX1770>が買われた。スイス商品取引大手
グレンコア・インターナショナル[GLEN.UL]の新規株式公開(IPO)を控えていること
も投資家のセンチメントを支えた。
なかでも、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
高。シティグループによる投資判断引き上げが好感された。
石油株も原油価格
投資判断引き上げを手がかりに3.1%上昇した。
ランド・セキュリティーズは6.4%高。好決算に加え、通年での純資産価値の大幅上
昇が材料視された。
欧州株式市場は反発して終了した。商品関連株に買いが入ったこと、また米パソコ
ン大手のデル
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は3.95ポイント(0.35%)
高の1130.89。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.70ポイント(0.62%)高
の2867.30で取引を終えた。
ただギリシャの債務問題をめぐる懸念が払しょくしきれず、取引は終日不安定な展開と
なった。
スタンダード・ライフ・インベストメンツのグローバル・インベストメント・ストラテ
ジスト、リチャード・バティー氏は「ユーロ圏周辺国におけるソブリン債問題は解決して
いない。これらの国が債務問題を解決することができず、成長力を欠くと懸念されている。
不安材料が多く存在するため、株式市場は当面は値動きの大きい展開が続く」と述べた。
市場では米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和第2弾(QE2)終了後の展開に
も神経を尖らせており、この日の欧州市場引け後に公表される米連邦公開市場委員会(F
OMC)議事録に注目が集まった。
商品関連株では、BGグループ
上昇。ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
・アメリカン
ランド・セキュリティーズ
ドイツテレコム
リルリンチが同社の投資判断を「中立的」から「買い」に引き上げたことが好感された。
<ユーロ圏債券> ギリシャ国債の利回りが引き続き上昇した。同国の債務危機に欧州
がどう対処するかをめぐり不透明感が高まったほか、最終的な債務再編実施の案も一段と
勢いを増した。
ユーロ圏当局者は今週、ギリシャの債務負担を軽減するためには、何らかの形の債務再
編が必要になる可能性があると初めて認め、一部では民間債権者が返済期限の延長に応じ
るよう求められる可能性があるとの指摘が出た。
前週には、2013年までのギリシャの資金需要をカバーする追加支援の可能性が検討
されているとの報道が流れた。市場関係者は、両方の選択肢があり得るが、いずれも危機
の解決策にはならず、最終的にヘアカット(債務元本の削減)が強いられるとの観測を後
退させることはできないとの見方を示した。
ラボバンクの金利ストラテジスト、リチャード・マグワイヤ氏は「依然としてさまざま
な発言が飛び交っているが、徐々に状況が明らかになりつつある」と述べた。
ギリシャ国債市場は引き続き不安定で、商いはきわめて低調となった。10年物ギリシ
ャ国債の利回り
ポイント(bp)上昇の12.98%となっている。
独連邦債
下げに追随しているが、ギリシャの今後の展開をめぐる不透明感が引き続き下値を支える
とみられている。
独政府がこの日実施した5年債入札は、平均落札利回りが2.45%と前回4月の入札
の2.68%から低下し、ギリシャ債務危機により独連邦債への需要が増大していること
が裏付けられた。
スペインは19日に10年債と30年債の入札を実施する。アナリストは、最近の利回
り上昇を踏まえるとまずまずの需要が集まるとみている。
[東京 19日 ロイター]