欧州市場サマリー（19日）

　　　　　　　　　　 　1325GMT 　　　　18日終盤

Euro/dlr 1.4209 　　　　1.4237

Dlr/yen 82.130 　　　　81.750

Euro/yen 116.89 　　　　116.37

　　　　　　　　　　 19日終値 　　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 5955.99（＋32.50）　　　 5923.49

　　クセトラＤＡＸ　　　 7358.23（＋54.70）　　　 7303.53

金　現物午後値決め 1493.00 1496.50　　　　　　　　 　　

　　　　（カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤）

３カ月物ユーロ(６月限)　 98.465 (‐0.010)　　0.950(0.915)

独連邦債２年物 1.844(1.829)

独連邦債１０年物(６月限) 124.12 (‐0.19) 3.125(3.125)

独連邦債３０年物 　 3.665(3.660)

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　＜為替＞　ユーロが対ドルで下落した。ギリシャの債務問題がくすぶり続けるな

か、市場関係者は中央銀行によるとみられる売りが出たとしている。

　ドルは対円で上昇。一時３週間ぶり高値となる８２．１７９円を付けた後は、

０．４％高の８２．１１円で推移している。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は続伸。エネルギー・銀行株が上昇を主導した。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>終値は一時、６００３．９２まで買われる場面もあ

ったが、押し戻された。

　この日上場したスイスの商品取引大手グレンコア・インターナショナルは、終

値が公開価格と変わらずの５３０ペンスとなり、さえないデビューとなった。

　グレンコアは５月２５日の取引開始からＦＴ１００種の構成銘柄に採用される見通し。

構成銘柄の入れ替えなどの詳細は５月２０日引け後に発表が予定されている。

　石油株<.FTNMX0530>が相場をけん引した。最近の急落を受けて、アナリストが買い戻し

を推奨している。

　ＢＰは１．６％高。ＢＰとロシアのロスネフチとの資本提携に

よる北極海での石油開発計画が頓挫したことを受けて、バンク・オブ・アメリカ・メリル

リンチがＢＰの投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げたことが好感された。

　同様に投資判断引き上げが追い風となり、石油サービスのペトロファクは

３．９％急伸。

　最近弱含んでいた銀行株に買いが入り、バークレイズは２．５％上昇した。

　欧州株式市場は幅広い銘柄に買いが入り、続伸して終了。ただこの日発表された米

経済指標が強弱混合となったことで、株価はこの日の高値からは下落して終了。マクロ経

済状況が改善するまで、レンジ取引から抜け出せないとの見方も出ている。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>終値は７．７４ポイント（０．６８％）

高の１１３８．６３。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は２３．３０ポイント（０．８１％）高

の２８９０．６０で取引を終えた。

　イーゴン・アセット・マネジメントの投資戦略部門を統括するビル・ディニング氏は

「レンジ内の取引に陥っている感じだ。上抜けるにはマクロ経済面での先行き不透明感が

払しょくされる必要がある」と述べた。

　原油価格の上昇を受け、エネルギー関連株が上昇した。ＢＰは１．６％高。バン

ク・オブ・アメリカ（バンカメ）・メリルリンチが同社の投資判断を「買い」に引き上げ

たことが好感された。

　仏保険大手アクサは、ダイワ・キャピタル・マーケッツが同社の投資判断を

「ホールド」から「アウトパフォーム」に引き上げたことで、２．５％高で引けた。

　その他の金融株では、ＢＮＰパリバが２．５％、バークレイズ・キャピタル

が１．８％、それぞれ上昇した。

　この日新規株式公開（ＩＰＯ）したスイスの商品取引大手グレンコア・インターナショ

ナルは、ＩＰＯ価格の５３０ペンスを若干上回る水準で推移した。

　＜ユーロ圏債券＞　スペインやフランスの国債入札消化に圧迫される格好で独連邦債価

格が下落。周辺国債は振れの大きい動きとなった。

　ギリシャの債務再編の可能性をめぐり、ユーロ圏当局者から様々な意見が示された。

　スペインはこの日、１０年国債２５億ユーロ、３０年国債７億２４００万ユーロを発行

した。発行規模は３０億―４０億ユーロの政府予想レンジの下限。１０年債の平均利回り

は５．３９５％で、前回４月２０日の５．４７２％から低下した。

　フランスは８４億８０００万ユーロの国債を売却し、底堅い需要がみられた。

　ギリシャの債務再編の可能性をめぐり、欧州連合（ＥＵ）／欧州中央銀行（ＥＣＢ）の

協議が続くなか、シュタルクＥＣＢ専務理事は１８日、ギリシャのソブリン債務の再編が

行われた場合、ＥＣＢは流動性オペで、ギリシャ国債を担保として受け入れることができ

なくなるだろうと語り、ギリシャの債務再編に反対する姿勢を示した。

　ギリシャ国債のデフォルト保証料は２８ベーシスポイント（ｂｐ）上昇の１３３０ｂｐ。

同１０年国債利回りは２３ｂｐ上昇の１６．２７％となった。

　ウエストＬＢのストラテジスト、ミヒャエル・ライスター氏は、ギリシャ債務の「再構

築」、もしくは償還期限の延長が行われても、ギリシャにとっては数年の時間稼ぎに過ぎ

ないと指摘。「債務危機が表面化してから１年半が経つが、これまでの経験や今も続く問

題を踏まえれば、時間稼ぎはあまり有効な戦略とはいえないことが分かる」と述べた。

　１０年物のスペイン国債利回りは４ｂｐ上昇の５．４０６％。

　独連邦債先物は１８ティック安の１２３．１３で清算した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　２０日　ロイター］