1338MT 20日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
21日終値 前営業日終値
株 FT100 5835.89(‐112.60) 5948.49
クセトラDAX 7121.52(‐145.30) 7266.82
金 現物午後値決め 1510.50 1490.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.500 (+0.035) 0.899(0.943)
独連邦債2年物 1.692(1.789)
独連邦債10年物(6月限) 125.22 (+0.46) 3.015(3.069)
独連邦債30年物 3.562(3.612)
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<為替> ユーロが幅広い通貨に対して下落し、対ドルでは2カ月ぶり安値、対スイス
フランでは過去最低水準を更新した。ギリシャの債務が何らかの方法で再編されるのでは
ないかとの懸念に加え、スペイン地方選挙で与党が大敗したことを受け同国の緊縮財政策
の行方に対する懸念が高まっている。格付け会社によるイタリア格付け見通しの引き下げ
もユーロの圧迫要因となっている。
<株式> ロンドン株式市場は続落。ユーロ圏債務問題をめぐる懸念が強まっているこ
とを背景に、商品株主導で大幅続落した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は112.60ポイント(1.89%)安の
5835.89。3月23日以来の安値で引けた。
20日のフィッチによるギリシャ格下げに続き、21日にスタンダード・アンド・プア
ーズ(S&P)がイタリアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ、
ソブリン債危機が拡大することへの不安が強まった。スペイン地方選挙で与党社会党が大
敗し、緊縮財政措置の実施に懐疑的な見方が広がっていることも懸念を強める要因となっ
た。
ユーロ圏の債務危機や中国の需要低下に対する懸念に圧迫され銅価格
鉱山株<.FTNMX1770>に売りが出た。アングロ・アメリカン
ファガスタ
高リスク資産への投資が敬遠されるなか、石油関連株や銀行株も指数を押し下げた。
FT100種のボラティリティー・インデックス<.VFTSE>は16%近く上昇し、2カ月
ぶり高水準となった。同指数が高いほど、投資家のリスク選好度が低いことを意味する。
21日のアイスランドの火山噴火で、昨年と同様、空の便への影響が出ることが懸念さ
れるなか、旅行関連株が軟調となった。英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
ズ・グループ(IAG)
欧州株式市場は続落して終了した。前週のギリシャのソブリン格付け引き下げに続き、
格付け会社がイタリアの格付け見通しを引き下げたことで、ユーロ圏債務危機に対する懸
念が再燃した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は19.60ポイント(1.73%)
安の1116.52と、4月半ば以来の安値で引けた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は59.72ポイント(2.09%)安
の2794.26で取引を終えた。
スペイン地方選挙で与党が大敗したことも、市場心理の悪化に拍車をかけた。市場関係
者は「買いを入れる理由はほとんど見当たらず、市場ではユーロ圏債務問題が株式を売る
きっかけとなっている。夏場にかけて乱高下が予想される」と指摘。「こうした動きの背
後にいるのがヘッジファンド・マネジャーだ。短期的にはドル高と商品価格下落を受け、
株価は下向くとみている」と述べた。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、イタリアの格付け見
通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。IGインデックスの首席市場ストラ
テジスト、デビッド・ジョーンズ氏は「ユーロ圏債務危機の先行き不透明感が強いことが
現在市場における大きな懸念となっている」と述べた。
世界的な自動車需要の先行き懸念から自動車株が大きく下げ、STOXX欧州600自
動車株指数<.SXAP>は2.9%低下した。
銀行株も売られ、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は2%低下。ギリシャへの
エクスポージャーが高い仏クレディ・アグリコル
アイスランドでの火山噴火を受け、航空株も売られ、エール・フランスKLM
英格安航空のイージージェット
下落した。
<ユーロ圏債券> スペインの財政をめぐる不透明感やイタリアの格付け見通し引き下
げを受けて、独連邦債が5カ月ぶり高値に上昇した。
スペイン国債10年物の利回りは高止まりしており、今週の短期証券(Tビル)入札が
不調に終われば、一段と上昇する可能性がある。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、イタリアの格付け見通しを「安
定的」から「ネガティブ」に引き下げた。スペインでは、22日の地方選挙で与党社会労
働党が大敗し、サパテロ首相が財政目標を達成できるかをめぐり懸念が浮上した。
イタリアとスペインはユーロ圏周辺国の中でも比較的ファンダメンタルズの強い国とみ
られており、ギリシャの債務再編に関する憶測が強まる中、危機の波及への懸念が高まっ
ている。
イタリアとスペインの国債10年物の対独連邦債利回りスプレッドはそれぞれ186ベ
ーシスポイント(bp)と261bpとなり、ともに1月以来の高水準をつけた。その後
はやや低下した。
スペイン国債10年物の利回りは3.3bp高の5.523%で、年初来のレンジであ
る5.1─5.6%の上限付近にとどまっている。向こう数日間にはこのレンジを上抜け
る可能性があり、24日に実施する最大25億ユーロの3カ月・6カ月物Tビル入札が失
望を誘う結果に終われば、その可能性は特に高まる。
コメルツ銀行の金利ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏は「(利回りは)レン
ジの上限にかなり近く魅力的となっているが、レンジを上抜けるリスクも高いことから、
スペインとイタリアの国債については慎重なスタンスを推奨している」と述べた。
独連邦債先物6月限
125.33まで上昇した。アナリストは独連邦債の利回りについて、ドイツ経済の回復
ぶりを踏まえると低過ぎるが、短期的に一段と低下する余地がまだあるとの見方を示した。
独連邦債先物の次のターゲットは125.58近辺となる可能性がある。
[東京 24 日 ロイター]