[キーウ(キエフ) 24日 ロイター] - ロシアによるウクライナ侵攻が9カ月目に入り、首都キーウ(キエフ)などへのロシア軍による砲撃が続く中でも、大多数のウクライナ国民がロシアに対する戦いを続けるべきと考えていることが24日、世論調査で明らかになった。
キーウ国際社会学研究所(KIIS)が10月21─23日に実施した世論調査で、回答者の86%がミサイル攻撃が続いてもロシアと戦い続ける必要があると回答。こうした回答は、ロシアと国境を接し、ロシア語を話す住民が多い東部のハリコフとドネツクでも69%と高水準だった。
また、ロシアとの戦いの継続に支持を示した人の割合は、調査にロシア語で回答した人では3分の2、ウクライナ語で回答した人では89%だった。
KIISのアントン・フルシェツキー副所長は、ロシア軍によるウクライナの都市への砲撃が「パニックと絶望を拡散し、ウクライナを降伏させる」というロシアの意図とは逆の方向に作用していると指摘。「損失と破壊による国民的な痛みにもかかわらず、ウクライナ国民は怯えていない」と述べた。
KIISが先月行った調査では、87%がロシアに対するいかなる領土割譲にも反対する姿勢を示している。