[ベネチア(イタリア) 29日 ロイター] - イタリア北部で開催中の第76回ベネチア映画祭で29日、ブラッド・ピット(55)が主演した「アド・アストラ」が上映され、ピットらがレッドカーペットに姿を見せた。
「アド・アストラ」は、ピット演じる宇宙飛行士のロイ・マクブライドが、地球外生命体の探索の中で行方不明となった父親の消息を追うというストーリー。トミー・リー・ジョーンズが父親役を演じ、このほか、リブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが出演。ピットはプロデューサーも務めている。
ピットは映画祭での会見で「これまで取り組んだ中で最もチャレンジングな映画だった」とし、「非常にデリケートなストーリーで、フレームのクリップ、音楽のキュー、ボイスオーバーなどが少しでも早かったり、過度だったりしたら、内容がひっくり返ってしまう」と語った。
ロイターとのインタビューでは、「どこかに(生命が)存在していると信じたい」とコメントした。
「アド・アストラ」で、米アカデミー賞主演男優賞を初めて受賞できる可能性について質問されると、ただこの作品を世に出したいだけ、と答えた。
同作品は、ベネチア映画祭で最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門に出品されている。日本公開は9月20日の予定。