[ロサンゼルス 5日 ロイター] - 先月に複数の女性からセクハラ行為を告発されたスペインの世界的テノール歌手プラシド・ドミンゴ氏(78)を巡り、さらに11人の女性が同氏による性的な不適切行為があったと明らかにした。AP通信が報じた。
APによると、11人の告発には30年前にさかのぼる行為も含まれる。女性が望まないのにドミンゴ氏が触れてきたり、プライベートでのしつこい面会要求、夜遅い時間の電話、口にキスをしようとする行為などがあったという。一部の女性は、ドミンゴ氏を拒否したため、音楽界でのキャリアに影響が出たと考えたとしている。
ドミンゴ氏が総監督を務める米ロサンゼルス・オペラは5日、告発内容を「極めて深刻」に受け止めているとした上で、調査が行われている間はさらなるコメントは控えるとした。
ドミンゴ氏の代理人は5日、新たな告発は「矛盾に満ちており、当初の告発と同様に、多くの点で、正しくない」と主張。「調査が続いている間は具体的なコメントは控えるが、APが描こうとしている誤解を招くような内容には強く異議を唱える」と付け加えた。
ドミンゴ氏はホセ・カレーラス氏、故ルチアーノ・パバロッティ氏とともに「三大テノール」と呼ばれている。
APは先月、30人以上の歌手、ダンサー、音楽家、声楽教師、舞台裏スタッフらが、ドミンゴ氏の不適切行為を受けたり目撃したりしたと証言したと報じていた。 2019-09-06T023627Z_1_LYNXNPEF8506N_RTROPTP_1_TELEVISION-VIRTUOSOS-PLACIDO-DOMINGO.JPG