[トロント 15日 ロイター] - トロント映画祭で15日、ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督によるコメディー「ジョジョ・ラビット」が最高賞に当たる観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)を受賞した。
これまでトロント映画祭で観客賞に選ばれた作品の多くは米アカデミー賞の作品賞を獲得するケースが多く、「ジョジョ・ラビット」もオスカー受賞の期待が高まった。
「ジョジョ・ラビット」は第2次大戦時のドイツを舞台とし、母親(スカーレット・ヨハンソン)がユダヤ人の少女(トーマサイン・マッケンジー)をかくまっていることを知った10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)が、空想上の友だちのアドルフ・ヒトラー(ワイティティ監督)に助けを求めるというストーリー。
マオリ系とユダヤ系のワイティティ監督はヒット作「マイティ・ソー バトルロイヤル」などで知られる。
次点はノア・バームバック監督の「マリッジ・ストーリー」とポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」だった。「マリッジ・ストーリー」はネットフリックスで配信予定で、「ジョジョ・ラビット」と「パラサイト」は来年1月に日本で公開される。