[デンバー 26日 ロイター] - 米映画館チェーンのAMCシアターとランドマークは、バットマンの宿敵ジョーカーを描いた新作映画「ジョーカー」(日米10月4日公開)の公開中に映画館でのマスクの着用を禁止すると明らかにした。
コロラド州の映画館では2012年、「バットマン」シリーズの作品の深夜上映中に銃が乱射され12人が死亡した。「ジョーカー」の公開を控え、犠牲者の遺族らは同作品が暴力につながる精神の崩壊を描写していることに懸念を示し、制作会社に銃規制改革のロビー活動を支援するよう求めている。
ランドマークはロイターに宛てた文書で「マスク、顔塗り、仮装は館内で認めない」とした。
米映画館チェーン最大手のAMCは、仮装は認めるものの、マスク禁止の方針を改めて表明。複数のメディアが報じた声明によると、顔塗りを含め、顔を隠した状態での入館は認めないとした。同社はコロラド州の事件以降、映画館でのマスク着用を禁止している。
一方、ロサンゼルス市警はロイターへの文書で、一般市民の懸念や「ジョーカー」公開が示す重大性を認識しており、同作公開に合わせて映画館周辺での警戒態勢を強化すると明らかにした。