モルドバ東部親ロ派地域で爆発、大統領「不安定化狙う域内からの企て」

公開 2022年4月26日 20:34
更新済 2022年4月27日 16:46
© Reuters. モルドバのサンドゥ大統領は26日、東部トランスニストリア地域で起きた2回の爆発によりソビエト時代の電波塔が被害を受けたことを受け、緊急の安全保障会議を招集した。被害を受け

© Reuters. モルドバのサンドゥ大統領は26日、東部トランスニストリア地域で起きた2回の爆発によりソビエト時代の電波塔が被害を受けたことを受け、緊急の安全保障会議を招集した。被害を受け

[キシナウ/キーウ 26日 ロイター] - モルドバのサンドゥ大統領は26日、東部トランスニストリア地域で起きた2回の爆発によりソビエト時代の電波塔が被害を受けたことを受け、緊急の安全保障会議を招集した。当局によると軍部隊も標的になっていた。

サンドゥ大統領は会見で「現時点で入手された情報によると、地域の不安定化を狙うトランスニストリア域内の戦争推進派の企て」という認識を示した。

ドニエストル川東岸の同地域はウクライナ南西部に接し、「ドニエストル共和国」として親ロシア派が支配している。ロシアはソビエト連邦の崩壊以降、軍隊を常駐。モルドバ当局は緊張激化に神経をとがらせており、ウクライナは新たな攻撃拠点に利用されることを懸念している。

ドニエストル当局によると、26日早朝にグリゴリオポル地区マイアック村で2回の爆発があった。負傷者はいなかったが、ロシアのラジオを放送する2つのアンテナが破壊されたという。

また、ロシアのタス通信によると、ドニエストルの安全保障評議会は、ティラスポリ市近郊の軍施設への「テロ攻撃」を報告。詳細は明らかにしていない。ロシア大統領府の報道官は深刻な懸念とし、状況を注視すると述べた。

さらにドニエストル当局は、攻撃の起源がウクライナである可能性があるとし、「トランスニストリア地域を紛争に引きずり込むことが目的と思われる」と述べた。

一方、ウクライナの大統領顧問は一連の爆発について、トランスニエストリア地域の不安定化を狙うロシアの試みとして非難した。

ウクライナ外務省もオンラインに掲載した声明で「ウクライナ南部を占領し、モルドバのトランスニストリア地域への陸路を確立する計画に関するロシア軍司令部の声明と一致する」と指摘。ウクライナはモルドバの領土保全を支持するとし、「ウクライナに対する全面的な侵略にモルドバのトランスニストリア地域を巻き込むロシアの試みを非難し、緊張緩和を呼びかける」とした。

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