[ワシントン 5日 ロイター] - 米国務省は5日、ブリンケン長官が7─8日にインドネシアのバリ島で開催される20カ国・地域(G20)外相会合に出席する際、中国の王毅国務委員兼外相と会談すると発表した。
ブリンケン長官は6日から11日にかけてアジアを歴訪。王外相との会談は9日に行われる見通し。インドネシアのルトノ・マルスディ外相とも会談する。
G20外相会合にはロシアのラブロフ外相も出席。ただ、ブリンケン氏との会談は予定されていない。2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、両氏は会談を行っていない。
米国務省のプライス報道官は定例記者会見で、G20外相会合でロシアによるウクライナ侵攻について話し合われる可能性があると指摘。ただ「ブリンケン長官とラブロフ外相の会談は期待できない」と述べた。
バイデン大統領はインフレ抑制のために中国製品に対する関税の撤廃を検討。こうした中、イエレン米財務長官が4日、中国の劉鶴副首相とオンライン会談を実施したほか、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が先月、ルクセンブルクで中国の外交担当トップの楊潔チ共産党政治局員と会談を行った。米中首脳会談も向こう数週間で実施される可能性がある。
米国務省は声明で、ブリンケン長官は「食料、エネルギー問題のほか、ロシアによるウクライナ侵攻による国際秩序への脅威など、世界的な課題に対応するため、国際パートナーと協力していく姿勢を強化する」とした。
ブリンケン氏はバンコク滞在中、タイのプラユット首相らと会談する。