[21日 ロイター] - ロシアは21日、ウクライナ南部のロシア支配下にあるヘルソンから避難していた市民をウクライナ軍がミサイルで攻撃し、少なくとも4人が死亡、13人が負傷したと発表した。
ウクライナ当局者は、攻撃は認めたものの、実施したのは夜間外出禁止時間帯だと説明した。
ロシアは先月、ヘルソン州など4州の併合を一方的に宣言。しかし南部のロシア側当局は、ウクライナ軍の激しい攻勢を予想し、約5万─6万人の住民を避難させているところだった。
ロシアの調査委員会は、ヘルソンを出発しドニプロ川を渡ろうとしていた市民の集団に対し、ウクライナ軍がクラスター弾を搭載した高機動ロケット砲「ハイマース」で意図的に攻撃したと指摘した。
死者にはジャーナリスト2人が含まれているという。ロシア側の関係者によると、負傷者の中には子供も含まれている。
ロシアの支配地域外にいるヘルソン当局者は、ウクライナ軍が現地時間23時ごろ、はしけを攻撃したが、その時民間人はいなかったと述べた。
ウクライナの反攻を受け、ロシア軍はここ数週間で20─30キロメートル後退している。