[北京 22日 ロイター] - 中国共産党が北京で16日から開催していた第20回党大会は22日、閉幕した。習近平国家主席の党の核心としての地位と、政治思想の指導的地位を固める「二つの確立」を盛り込んだ党規約の改正案を承認した。
党大会最終日、全国から集まった約2300人の党代表が今後5年間の政権を担う党中枢メンバーとなる中央委員(約200人)を選出した。23日には中央委員が最高指導部を構成する政治局常委員を選び、習氏の3期目続投が確定するとみられる。
3期目となる5年の任期で、習氏は建国の父、毛沢東以来最も強力な指導者としての地位を固めることなる。
「二つの確立」は、習氏を指導者として党の「核心」と定義し、習氏の思想を中国の今後の発展を導く指針として確固たるものにしている。この「2つのセーフガード」は党内における習氏の「核心」としての地位と党の中央集権的権限を保証するものとなる。
新中央委員には李克強首相や人民政治協商会議(政協)の汪洋主席が含まれていない。アナリストは、次期政治局常委員会は、習氏への忠誠心が強い陣容で固められる可能性が高いと指摘する。
最高指導部を構成する政治局常務委員(現7人)と、政治局員(現25人)は23日にも開かれる第20期中央委員会第1回総会(1中総会)で選出される。