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中国との関係は民意で決定すべき、台湾総統が年頭会見

発行済 2024-01-02 01:44
更新済 2024-01-02 01:45
© Reuters. 台湾の蔡英文総統は1日、総統府で年頭の会見を行い、台湾と中国との関係は民意によって決定されるべきで、平和は「尊厳」に基づくものでなければならないと述べた。昨年10月撮影。

[台北 1日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は1日、総統府で年頭の会見を行い、台湾と中国との関係は民意によって決定されるべきで、平和は「尊厳」に基づくものでなければならないと述べた。中国の習近平国家主席は新年の演説で台湾との「統一」は必然と述べていた。

蔡総統は、習主席の演説について問われ、中国との関係をどのような方向に導くかについて、最も重要な原則は民主主義だとし、「これは台湾人民の共同意思によって決定される。つまりわれわれは民主的な国だ」と述べた。そのうえで、中国は台湾での選挙結果を尊重すべきで、海峡の平和と安定を維持することは双方の責任だと指摘した。

中国は1月13日の総統・立法委員(国会議員)選挙を戦争か平和かの選択と位置付けている。蔡総統を分離主義者とみなし、対話を拒否している。

防衛力強化を優先課題とする蔡総統は「どこの家にも鍵がついている。それは隣人を刺激するためでなく、自らの安全のためだ。国の扉も同じだ。台湾の人々は平和を望んでいるが、尊厳ある平和を求めている」と述べた。

台湾の企業は世界に目を向け、多角化しなければならないとも指摘した。「特に中国の不安定な市場には予測不可能なリスクがある」とし、 「海峡を越えた健全で秩序ある交流を常に歓迎してきたが、貿易や経済交流が政治の道具になってはならない」と述べた。

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