[ワシントン 22日 ロイター] - 米英軍は22日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の標的に対して新たな攻撃を実施した。標的となったのは地下貯蔵庫のほか、フーシ派が紅海で船舶に対して使用しているミサイルや監視能力。
米英は今回の攻撃を支援した4カ国と共同声明を発表。オーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダの支援を得て8回の攻撃を行ったとした。
声明によると「これらの精密攻撃はフーシ派が世界貿易と罪のない船員の生命を脅かすために使用している能力を低下させることが目的」という。
米軍高官は、米空母から飛び立った軍機などが約25─30発の攻撃を実施したと述べた。
フーシ派拠点に対する攻撃は過去1カ月で8回に上ったが、フーシ派による船舶攻撃を止めることはできていない。
米政府当局者らは一連の行動で、フーシ派の複雑な攻撃実施能力を低下させたとしているが、これまでに破壊したミサイルや無人機(ドローン)などの具体的な数字には言及していない。
米軍高官は記者団に「所期の効果を上げている」と述べた。
シャップス英国防相は声明で、今回の攻撃は自衛のために行われたと説明。「(フーシ派の)限られた備蓄と世界貿易を脅かす能力に新たな打撃を与えるだろう」と述べた。