[ベルリン 20日 ロイター] - サッカーの元西ドイツ代表で、1990年ワールドカップ(W杯)で優勝を果たしたアンドレアス・ブレーメ氏が63歳で死去した。遺族が発表した。
攻撃的なサイドバックでセットプレーの名手として知られたブレーメ氏は、90年W杯イタリア大会決勝でディエゴ・マラドーナ氏を擁するアルゼンチン代表と対戦。試合終盤のPKで1─0の勝利をもたらし、母国を頂点に導いた。代表86試合に出場し8得点を記録した。
クラブチームではインテル(イタリア)、バイエルン・ミュンヘンなどでプレーし、数々のタイトルを獲得。98年には古巣復帰したカイザースラウテルン(ともにドイツ)でリーグ優勝を成し遂げ、現役を引退した。
インテルは交流サイトで「素晴らしい選手で、偉大なインテルファン。チャオ、アンディ。永遠のレジェンド」とコメント。カイザースラウテルンも「追悼の意を表する。90年に彼はPKで代表チームをW杯優勝に導き、サッカー界の伝説となった」と故人をしのんだ。
また、バイエルンも「ブレーメはW杯王者として、もっと重要なことに、非常に特別な人として、われわれの心に永遠に残るだろう。彼はずっとバイエルンファミリーの一員だ」と哀悼した。