[マルセイユ 8日 ロイター] - 7月26日に開幕する2024年パリ五輪の聖火が8日、南フランスの港町マルセイユに到着した。聖火リレーは9日に始まり、開会式まで約1万人のランナーがトーチを運ぶ。
4月16日にギリシャのオリンピア遺跡で採火された聖火は、11日かけて同国を巡り、アテネのパナシナイコ競技場で大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長に引き渡された。その後、128年の歴史を持つ3本マストの帆船「ベレム号」が、かつてギリシャ商人が建設したマルセイユまで12日かけて運んだ。
12年ロンドン五輪の競泳男子50メートル自由形で金メダルを獲得したフローラン・マナドゥが聖火を船から降ろし、16年リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上女子400メートル(視覚障害T13)金メダルのナンテナン・ケイタが引き継ぐと、最後はマルセイユ生まれのラッパー、ジュルさんが約15万人の観衆を前に、ミニ聖火台に火をともした。
マクロン大統領は「大会の準備が終了したことを告げる聖火だ。フランス国民の日常の中に五輪がやってくる。聖火はここにあり、われわれは誇りに思うことができる」と語った。