エムアップホールディングス (T:3661)は14日、2021年3月期第1四半期(2020年4月-6月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比15.4%増の29.37億円、営業利益が同129.0%増の2.88億円、経常利益が同143.1%増の3.10億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同317.0%増の1.94億円となった。
コンテンツ事業の売上高は前年同期比10.1%増の23.89億円、セグメント利益は同14.5%増の2.61億円となった。
アーティスト等の獲得による新規ファンクラブ/ファンサイトの開設を進め、収益の源泉となる新たな有料会員の獲得に取り組んだ。
加えて、ファンクラブのアプリ化も進め、多様化するニーズへの対応と、収益の拡大に努めた。
新型コロナウイルス感染症の影響による音楽ライブやイベントの中止・延期への対応として、生配信を観ながらコメントやギフティングによってアーティストの応援ができる機能を搭載した視聴専用アプリ「FanStream」の提供を開始し、ライブ配信を積極的に展開した。
加えて、VRでのライブ生配信や様々なVR映像コンテンツを提供する「VR MODE」のサービスも開始した。
EC事業の売上高は同179.3%増の3.23億円、セグメント利益は同453.4%増の2.36億円となった。
アーティストのオフィシャル通販サイトの開設や、ファンクラブ限定の先行販売などを実施し、収益を拡大させた。
また、中止や延期となった音楽ライブやイベントで販売予定だった商品のeコマースでの取り扱いが増加したことから、収益は大きく増加した。
電子チケット事業の売上高は同10.7%減の2.09億円、セグメント損失は1.02億円(前年同期は0.31億円の損失)となった。
新型コロナウイルス感染症の影響によりライブ・コンサートのほとんどが中止・延期されたことに伴い、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益も減少している。
これに対して、ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売するプラットフォーム「StreamPass」のサービスを開始し、コンテンツ事業で実施するライブ配信と連動し、収益の確保に努めた。
電子チケット周辺領域のサービスは、プロ野球等のカードコレクションアプリなどを提供するとともに、無観客での開催となったプロ野球の公式戦を、「FanStream」や「StreamPass」を活用し生配信するなど、コロナ禍における新たなスポーツ観戦のスタイルを提供した。
2021年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比8.4%増の120.00億円、営業利益は同11.3%増の8.20億円、経常利益は同12.0%減の8.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.6%増の5.60億円とする期初計画を据え置いている。