[ドバイ 17日 ロイター] - イラン外務省は17日、サウジアラビアとの交渉で4月以来「新たな展開はない」と明らかにした。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。
ファルス通信によると、イランのある議員がこのほど、アブドラヒアン外相とサウジのファイサル・ビン・ファルハン外相が近くイラクで会談し、大使館再開やイエメン危機などの課題を協議すると述べていた。
イラン外務省報道官は会談について質問され、「イラクで最後に行ったサウジとの交渉以後、新たな展開はない」と述べた。
イラン国民の大半を占めるイスラム教シーア派の聖職者がサウジアラビアで処刑されたことへの抗議からテヘランのサウジ大使館が襲撃され、サウジは2016年にイランとの国交を断絶。昨年になって緊張緩和に向けて直接交渉が始まった。4月にはバグダッドで5回目の協議が行われ、イランは「前向きだった」と評価していた。