以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株番長氏(ブログ「株番長の注目銘柄」)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月9日7時に執筆
2018年の大発会では日経平均株価が700円以上上昇するなど、株式市場は前年の好調を引き継ぐ形でスタートした。
株式市場が好調となれば次第に大型株に割高感が強まり、高い成長性が期待できるマザーズ市場の有望銘柄に資金がシフトする可能性がある。
そんなわけで、今回はマザーズ市場で期待できそうな銘柄に注目だ。
■株式市場好調の中で成長銘柄への恩恵波及に期待
日本株市場の好調が続くとなれば、利益確定を進めるにつれて再投資先探しに苦慮することとなろう。
日本企業の好調な業績を織り込んでもなお株価上昇が継続するようであれば、割高感の高まる大型株から、売上・利益の成長の期待できるマザーズ市場の有望銘柄へと資金がシフトするのではないか。
小型株への関心が高い個人投資家も大型株取引で大きな利益が確保できれば、余剰資金を回転させるべく値動きが比較的軽いマザーズ銘柄への関心を高めるだろう。
マザーズ上場銘柄は好景気を背景に業績を伸ばすことができれば、東証2部や東証1部への昇格にも期待できる。
良好な相場環境の恩恵が今後、マザーズ上場銘柄にも波及すれば関連銘柄の株価上昇の可能性が高まる。
■大型株が反落してもマザーズ銘柄は成長性に期待できる
大発会では絶好調だった日本株市場だが、北朝鮮ミサイル問題や消費増税が近づくことから景気腰折れへ懸念が高まるなどで大型株を中心に急反落することも考えられる。
ただ、株式市場全体の伸びが抑えられた場合でも、マザーズ市場には成長性の高い銘柄が多数含まれていることから、成長性に期待した買いが入りやすい。
株式市場が不安定感を増せば業績が景気に左右されやすい大型株の取引が控えられ、マザーズ市場期待の銘柄などに資金が集中することもあり得る。
ここ数年はIPOも活発に実施されておりマザーズ市場に新規上場した銘柄も少なくない。
IPO直後には高騰していた銘柄の中にはその後株価が落ち着いてきているものもあり、成長性に期待できる銘柄を冷静に拾っていきたいところだ。
■マザーズ市場の銘柄が注目されているポイント
マザーズ市場の銘柄は、相場環境が良好な中で大型株を中心に多額の含み益が出ている投資家が少なくないことから注目を集めている。
利益の再投資先として、成長性に期待できるため割高感への懸念が抑えられるマザーズ上場銘柄に資金が向かう可能性がある。
また、マザーズ上場銘柄の中には景気後退局面に入っても成長を続けられそうな有望銘柄も見られるため、株式市場全体の動向に関わらず有望な投資先を探す価値がある。
さらに、IPOが活発で新たに期待できる銘柄が補充されてきていることから、従来はマザーズ市場で投資したい銘柄が見当たらなかった投資家も近年のIPO銘柄を中心に期待の銘柄を探っておきたい。
売上高成長率が高い銘柄や、黒字転換が予想される銘柄には特に要注目だ。
■マザーズ市場期待の銘柄
介護関連銘柄 (T:9262)シルバーライフ
高齢者向けに配食サービスを実施している。
配偶者に先立たれるなどして食事の準備が難しくなる高齢者が増加することで業績を拡大できる。
すでに業績は黒字であることから、売上高の成長を続ける中で利益をどの程度上積みしていけるかに注目したい。
通信教育関連銘柄 (T:3998)すららネット
オンライン学習教材を提供している。
学力が低めの層をターゲットとしている点に特徴がある。
低学力層は通常の塾や通信教育では学力の底上げが難しいケースが少なくない。
手軽な学習手段を提供することで学力向上に貢献できれば、競合が少ない分利益を確保しやすい。
インバウンド関連銘柄 (T:6561)HANATOUR JAPAN
訪日外国人観光客向けに旅行ツアーの手配などのサービスを提供している。
今後も訪日外国人観光客数は伸びが見込めることから、同社は売上を伸ばしやすいだろう。
直近IPO銘柄としても注目されれば株価急騰のチャンスがある。
クラウドソーシング関連銘柄 (T:3900)クラウドワークス
クラウドソーシングサービスを提供している。
働き方改革が進むことで多様な働き方を指向する層が増えれば、在宅ワーカーが活用できるクラウドワークスの業績にとって追い風だ。
企業サイドでも残業の抑制などの目的でアウトソーシングが増えればクラウドワークスの利用者増につながる。
会計ソフト関連銘柄 (T:3994)マネーフォワード
スマートフォン向けの家計簿アプリ等の身近な金融系サービスを提供している。
赤字が続いているものの売上高は急成長しており、今後も売上高を伸ばし続ける中で黒字転換に期待できる。
株式市場の好調で資産管理・家計管理への関心が高まれば恩恵を受けられる。
マニュアル関連銘柄 (T:6541)グレイステクノロジー
産業機械を中心としたマニュアルを作成・提供しており、ファナックなどといった大手からも受注を請け負っている。
マニュアルは電子化もされており、クラウドなどでも管理が可能。
発注側のコスト削減にもつながる事から、受注は今後も増える事が想定される。
結婚関連銘柄 (T:3685)みんなのウェディング
結婚式場に関する口コミを掲載するウェブサイトを運営している。
業績の伸びは今一つだが、皇室ウェディングをきっかけに結婚への関心が高まれば、株価が見直される可能性がある。
IPO実施時に高騰した初値から株価が下落したのちは上下動を繰り返しており、安値で仕込めば株価倍増のチャンスもある。
■マザーズ市場期待の銘柄 -総括-
マザーズ市場期待の銘柄は、株式市場の好不調に関わらず今後の株価推移に期待できる。
個人投資家にとって身近なサービスを提供する企業も見られることから、投資先の1つとして検討しておきたいところだ。
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執筆者名:株番長
ブログ名:株番長の注目銘柄
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月9日7時に執筆
2018年の大発会では日経平均株価が700円以上上昇するなど、株式市場は前年の好調を引き継ぐ形でスタートした。
株式市場が好調となれば次第に大型株に割高感が強まり、高い成長性が期待できるマザーズ市場の有望銘柄に資金がシフトする可能性がある。
そんなわけで、今回はマザーズ市場で期待できそうな銘柄に注目だ。
■株式市場好調の中で成長銘柄への恩恵波及に期待
日本株市場の好調が続くとなれば、利益確定を進めるにつれて再投資先探しに苦慮することとなろう。
日本企業の好調な業績を織り込んでもなお株価上昇が継続するようであれば、割高感の高まる大型株から、売上・利益の成長の期待できるマザーズ市場の有望銘柄へと資金がシフトするのではないか。
小型株への関心が高い個人投資家も大型株取引で大きな利益が確保できれば、余剰資金を回転させるべく値動きが比較的軽いマザーズ銘柄への関心を高めるだろう。
マザーズ上場銘柄は好景気を背景に業績を伸ばすことができれば、東証2部や東証1部への昇格にも期待できる。
良好な相場環境の恩恵が今後、マザーズ上場銘柄にも波及すれば関連銘柄の株価上昇の可能性が高まる。
■大型株が反落してもマザーズ銘柄は成長性に期待できる
大発会では絶好調だった日本株市場だが、北朝鮮ミサイル問題や消費増税が近づくことから景気腰折れへ懸念が高まるなどで大型株を中心に急反落することも考えられる。
ただ、株式市場全体の伸びが抑えられた場合でも、マザーズ市場には成長性の高い銘柄が多数含まれていることから、成長性に期待した買いが入りやすい。
株式市場が不安定感を増せば業績が景気に左右されやすい大型株の取引が控えられ、マザーズ市場期待の銘柄などに資金が集中することもあり得る。
ここ数年はIPOも活発に実施されておりマザーズ市場に新規上場した銘柄も少なくない。
IPO直後には高騰していた銘柄の中にはその後株価が落ち着いてきているものもあり、成長性に期待できる銘柄を冷静に拾っていきたいところだ。
■マザーズ市場の銘柄が注目されているポイント
マザーズ市場の銘柄は、相場環境が良好な中で大型株を中心に多額の含み益が出ている投資家が少なくないことから注目を集めている。
利益の再投資先として、成長性に期待できるため割高感への懸念が抑えられるマザーズ上場銘柄に資金が向かう可能性がある。
また、マザーズ上場銘柄の中には景気後退局面に入っても成長を続けられそうな有望銘柄も見られるため、株式市場全体の動向に関わらず有望な投資先を探す価値がある。
さらに、IPOが活発で新たに期待できる銘柄が補充されてきていることから、従来はマザーズ市場で投資したい銘柄が見当たらなかった投資家も近年のIPO銘柄を中心に期待の銘柄を探っておきたい。
売上高成長率が高い銘柄や、黒字転換が予想される銘柄には特に要注目だ。
■マザーズ市場期待の銘柄
介護関連銘柄 (T:9262)シルバーライフ
高齢者向けに配食サービスを実施している。
配偶者に先立たれるなどして食事の準備が難しくなる高齢者が増加することで業績を拡大できる。
すでに業績は黒字であることから、売上高の成長を続ける中で利益をどの程度上積みしていけるかに注目したい。
通信教育関連銘柄 (T:3998)すららネット
オンライン学習教材を提供している。
学力が低めの層をターゲットとしている点に特徴がある。
低学力層は通常の塾や通信教育では学力の底上げが難しいケースが少なくない。
手軽な学習手段を提供することで学力向上に貢献できれば、競合が少ない分利益を確保しやすい。
インバウンド関連銘柄 (T:6561)HANATOUR JAPAN
訪日外国人観光客向けに旅行ツアーの手配などのサービスを提供している。
今後も訪日外国人観光客数は伸びが見込めることから、同社は売上を伸ばしやすいだろう。
直近IPO銘柄としても注目されれば株価急騰のチャンスがある。
クラウドソーシング関連銘柄 (T:3900)クラウドワークス
クラウドソーシングサービスを提供している。
働き方改革が進むことで多様な働き方を指向する層が増えれば、在宅ワーカーが活用できるクラウドワークスの業績にとって追い風だ。
企業サイドでも残業の抑制などの目的でアウトソーシングが増えればクラウドワークスの利用者増につながる。
会計ソフト関連銘柄 (T:3994)マネーフォワード
スマートフォン向けの家計簿アプリ等の身近な金融系サービスを提供している。
赤字が続いているものの売上高は急成長しており、今後も売上高を伸ばし続ける中で黒字転換に期待できる。
株式市場の好調で資産管理・家計管理への関心が高まれば恩恵を受けられる。
マニュアル関連銘柄 (T:6541)グレイステクノロジー
産業機械を中心としたマニュアルを作成・提供しており、ファナックなどといった大手からも受注を請け負っている。
マニュアルは電子化もされており、クラウドなどでも管理が可能。
発注側のコスト削減にもつながる事から、受注は今後も増える事が想定される。
結婚関連銘柄 (T:3685)みんなのウェディング
結婚式場に関する口コミを掲載するウェブサイトを運営している。
業績の伸びは今一つだが、皇室ウェディングをきっかけに結婚への関心が高まれば、株価が見直される可能性がある。
IPO実施時に高騰した初値から株価が下落したのちは上下動を繰り返しており、安値で仕込めば株価倍増のチャンスもある。
■マザーズ市場期待の銘柄 -総括-
マザーズ市場期待の銘柄は、株式市場の好不調に関わらず今後の株価推移に期待できる。
個人投資家にとって身近なサービスを提供する企業も見られることから、投資先の1つとして検討しておきたいところだ。
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執筆者名:株番長
ブログ名:株番長の注目銘柄