[北京 22日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は22日、同国を訪問中のシリアのアサド大統領と会談し、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げする方針を示した。また西側諸国に対しシリアへの制裁解除を呼びかけた。
今回の会談により、アサド大統領の国際舞台復帰が後押しされ、既にイランやサウジアラビアで進めている中東での中国の戦略的利益の促進も可能となる。
中国国営メディアによると習主席は「外国の干渉や一方的ないじめに対抗するシリアを中国は支持する」と指摘。
その上で「不安定で不確実な国際環境下で、中国は友好的な協力と国際的公正・正義のためにシリアと協力し続ける意向だ」と述べた。
シリア再興も支援するという。
中国外交で「戦略的パートナーシップ」とは、軍事分野を含む地域・国際問題での緊密な連携を意味する。「包括的戦略パートナーシップ」の1段階下の関係となる。
また、中国国営メディアが公表した会談内容によると「中国はシリアの内政に対する外部勢力による干渉に反対し、全ての関係国に対しシリアに対する違法な一方的制裁を解除するよう求める」とした。