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[北京 4日 ロイター] - 中国サイバースペース管理局(CAC)は4日、スマートフォン向けアプリストア運営各社に対し、配車サービス国内最大手、滴滴出行(ディディ)のアプリの配信を停止するよう命じた。滴滴による違法な利用者情報収集を理由に挙げた。
CACは、国内の個人情報保護規則の順守に向けた是正策を滴滴に指示したと説明。同社は4日前にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場したばかり。CACが交流サイト(SNS)に掲載した発表文書では、違法行為の詳しい説明はない。
滴滴は当局の命令を受け、利用者の新規登録を既に停止しており、アプリストアから自社アプリを削除すると表明。規則順守と利用者の権利保護のための変更を実施する方針も示した。
中国当局は国内のIT(情報技術)大手に対し、独占禁止法や個人情報保護に関する取り締まりを強化している。
中国国内で滴滴のアプリをダウンロード済みの人は引き続き利用が可能。同社の国内での1日当たりの配車件数は2000万件強に上る。
CACは2日、国家の安全と公益を守るために滴滴の調査を開始したと発表。株価は5.3%安の15.53ドルで引けた。NYSEでの新規株式公開(IPO)価格は14ドルだった。