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東京外為市場・正午=ドル/円は方向性出ず、週半ばのFOMC意識

発行済 2015-03-16 12:31
© Reuters.  東京外為市場・正午=ドル/円は方向性出ず、週半ばのFOMC意識

[東京 16日 ロイター] -          ドル/円 JPY=   ユーロ/ドル EUR=   ユーロ/円 EURJPY= 正午現在   121.34/36 1.0516/20 127.61/65 午前9時現在 121.31/33 1.0482/86 127.17/21 NY午後5時 121・38/44 1.0495/97 127.40/44

正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ変わらずの121円 前半。週半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)が意識され、ポジション調整主体の取 引となった。仲値通過後に上値が重くなったが、正午にかけて持ち直した。一方、ユーロ /ドルは早朝つけた12年超ぶり安値から買い戻された。

午前5時前に121円半ばだったドル/円は、午前9時まで売り優勢で推移し、いっ たん121.30円まで下押しされた。その後、日経平均株価のプラス圏浮上や輸入企業 のドル買い/円売りで121.42円まで戻したが、仲値通過後に上値が重くなり、12 1.21円まで下げた。

市場では、17─18日のFOMCが意識されており、ドル/円は下げても121円 前半にとどまっている。「FOMCを受けてドルが上がるのではないかという向きが多く なっている。タカ派的な内容が示されなかったとしても先々利上げをすることに変わりな い」(外為アナリスト)との声が出ていた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門 の取組(3月10日までの週)によると、主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラ ン、カナダドル、豪ドル)に対する投機筋のドル買い越し額は4週間ぶりの高水準に増加 し、ドルの先高観を示している。

<ユーロ/ドルは買戻し>

ユーロ/ドルは午前5時前に1.0457ドルまで下落し、12年2カ月ぶりの安値 を付けたが、その後は買い戻しが入った。一時1.0535ドルまで上昇し、3日ぶりの 高値を付けた。

「FOMCが控えているので、ユーロショートでポジションを傾けてきた人はイベン ト前にいったん整理したいというのがある。18日の夜までは今までのトレンドと逆方向 に調整しやすい」(邦銀)として、売り込まれたユーロはやや買い戻されやすいという。

ただ、米欧の金融政策の方向性の違いが明確になる中、ギリシャの債務問題の先行き も不透明。ユーロ/ドルは当面、上値の重さが意識されるという。「ここまで来るとパリ ティ(等価)か。すぐにとは思わないが、6月までには行く可能性もある」(国内金融機 関)との声が出ていた。

(為替マーケットチーム)

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