【小幅高となる】16200-16700円のレンジを想定=村瀬 智一
28日のNY市場はまちまち。
朝方は原油安や主要企業決算を受けて、売り買いが交錯する展開となった。
その後は、前日の連邦公開市場委員会(FOMC)において具体的な利上げ時期を示唆する内容が含まれなかったほか、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から模様眺めムードが強まった。
ダウ平均は15.82ドル安の18456.35、ナスダックは15.17ポイント高の5154.98。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の16565円だった。
シカゴ先物にさや寄せする格好から買いが先行しようが、その後は日銀の金融政策決定会合待ちのなか、神経質な相場展開になりそうだ。
一目均衡表では、支持線として意識される雲上限を結局割り込んでいる。
また、転換線に上値を抑えられている。
雲上限が16500円辺りから、来週には一気に16240円近辺まで切り下がってくるため、雲に沿った調整が警戒されやすい。
シカゴさや寄せで雲を上回って始まろうが、シグナルは悪化傾向にあることは意識しておく必要があるだろう。
また、円相場が朝方に1ドル103円台を付けたことや、欧州の銀行のストレステストの動向なども見極めたいところか。
16200-16700円のレンジを想定。