【小幅安となる】16250-16500円のレンジを想定=村瀬 智一
29日のNY市場はまちまち。
米4-6月期のGDP成長率は個人消費が14年終盤以来の高い伸びを記録した一方で、、企業の設備投資が減少し予想を大幅に下振れる内容となった。
米景気への懸念から、寄付き後に小幅下落。
ただ、追加利上げ観測が後退したほか、ハイテク大手に好決算が相次いでいることから下げ幅を縮小し小動きとなった。
ダウ平均は24.11ドル安の18432.24、ナスダックは7.15ポイント高の5162.13。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円安の16320円。
シカゴ先物にさや寄せする格好から売り優勢の展開になりそうだ。
ただし、日銀の黒田総裁は2%の物価目標の達成に向けて、ETFの買い入れ金額を年6兆円に倍増とした追加緩和策を決めた。
日銀によるETF買入れと観測されるインデックス買い等は、後場から入るとみられており、金額倍増によって市場に与えるインパクトは大きそうである。
インデックスに絡んだ売買インパクトの影響が強まるなか、指数インパクトの大きい値がさ株辺りには、値幅取りを意識した短期資金も向かいやすいだろう。
一目均衡表では雲上限での攻防が続いているが、雲は切り下がりをみせ、16240円辺りで横ばい推移する。
シカゴ先物にさや寄せしたとしても、雲上限が支持線として機能する状況となれば、底堅さを意識した押し目拾いの流れを見せてきそうである。
16250-16500円のレンジを想定。